目的
ローカルな場で培われた知・価値・技術・制度が、人・モノ・カネ・情報の移動に伴って世界各地に広がり根付いていくダイナミックなプロセスを学術的に捉え分析する枠組と方法論を構築し、新たな学問領域としての「グローカル地域研究」の形成に寄与する。
活動実績概要
GLOCAS研究会を11回開催し、メンバー間の専門分野の違いを越えて問題意識を共有することができ、グローカル化現象分析の3方向アプローチの開発や混合研究法の彫琢などの重要な成果を挙げることができた。GLOCASとしての刊行物の刊行、学会ミニ・シンポジウムの開催、講演会の開催、ウェブ発信、現地調査・資料収集、法文学部ニューズレターでの研究成果公開、個別研究プロジェクトの各種研究成果、外部資金獲得に加え、世界社会学会議トロント大会でのパネル報告、愛媛大学ミュージアムでの活動紹介パネル展示などを行った。また、研究と教育との効果的連動を目指し、学生と共に関係者を訪ねインタビューをする等の実践を進めている。
今後の活動計画概要
第1班「グローバリズムとグローカルの関係」、第2班「ナショナリズムとグローカルの関係」、第3班「ローカリズムとグローカルの関係」の3班体制で理論化を図るとともに、合計8つの事例分析を通じて、地域間のつながりのパターンを解明し、グローカル化現象分析アプローチの精緻化を図る。積極的に研究成果を発信し、グローカリズムの価値を提唱していく。