トップ注目研究環境と防災を両立する豊かで持続可能な沿岸域創造に関する学際的研究
カテゴリー 工学、建設
代表研究者 上月 康則
関連する研究者   山中 亮一
研究概要

 わが国は、世界で6番目に長い海岸線を持つ海洋国家であり、様々な恵みを海から得てきた。例えば、食料、物流、環境浄化、レクリエーションなど内容は多岐にわたっており、それをうまく活用している町は活気に溢れ、発展し続けている。このことはわが国だけでなく、世界に共通して言えることであるが、多くの海域は水質汚濁、埋め立てや温暖化の影響を受けて劣化させている。また東日本大震災以降、津波に対しても強靭であることが求められている。

 そこで本研究は、海辺の環境を改善しつつ、津波防災力も高め、活力あるまちづくりの核にすることを目標に調査実験を行う。具体的には、下記のテーマを総合的かつ有機的に行う。(1)人工的に改変された海辺の物理的な環境改善技術の開発、(2)生態系の基礎となる微細藻類からアワビなどの高級水産物を育成できるコンクリートの開発、(3)海域環境の二酸化炭素固定を高める地球温暖化緩和技術の開発(ブルーカーボン)、(4)新しい設計思想に基づく環境保全型の海岸護岸の開発、(5)海辺の自然共生に関する環境デザインと協同型の学習プログラムの開発

 研究対象地域は、良好な自然環境の残る徳島県徳島市、牟岐町と、わが国を代表する環境崩壊している尼崎港、尼崎運河である。各自治体との協力体制は構築できているため、研究開発過程で社会実装も可能となっている。

 

▼研究クラスターNo.1704105
https://cluster.tokushima-u.ac.jp/new-cluster-list/886.html

研究者の役割分担 上月:総括
竹山:人工的に改変された海辺の物理的な環境改善技術の開発
中西:生態系の基礎となる微細藻類からアワビなどの高級水産物を育成できるコンクリートの開発
大谷:海域環境の二酸化炭素固定を高める地球温暖化緩和技術の開発
石河:新しい設計思想に基づく環境保全型の海岸護岸の開発
山中:海辺の自然共生に関する環境デザイン、協同型学習プログラム開発
研究期間 2017年4月1日〜2020年3月31日

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