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村田 明広
2024年11月22日更新
- 職名
- 名誉教授 (2020.4)
- 電話
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- 電子メール
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- 学歴
- 1977/3: 東京大学理学部地学科地質学鉱物学課程卒業
1979/3: 東京大学大学院理学系研究科地質学専攻修士課程修了
1981/3: 東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程2年退学 - 学位
- 理学博士 (東京大学) (1982年3月)
- 職歴・経歴
- 1981/4: 東京大学理学部助手
1985/12: 文部省在外研究員
1987/4: 通商産業省工業技術院地質調査所併任
1991/4: 徳島大学教養部助教授
1993/4: 徳島大学総合科学部助教授
1994/4: 徳島大学大学院人間・自然環境研究科助教授
1997/4: 徳島大学大学院工学研究科エコシステム工学専攻助教授併任
2001/4: 徳島大学総合科学部教授
2001/4: 徳島大学大学院人間・自然環境研究科教授
2001/5: 全学共通教育センター併任教官
2001/11: 徳島大学大学院工学研究科エコシステム工学専攻教授
2009/4: 独立行政法人防災科学技術研究所客員研究員
2009/4: 徳島大学大学院総合科学教育部教授
2009/4: 徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授
2010/4: 徳島大学環境防災研究センター長
- 専門分野・研究分野
- 構造地質学 (Structural Geology)
2024年11月22日更新
- 専門分野・研究分野
- 構造地質学 (Structural Geology)
- 担当経験のある授業科目
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- 指導経験
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2024年11月22日更新
- 専門分野・研究分野
- 構造地質学 (Structural Geology)
- 研究テーマ
- 九州-四国の四万十帯のデュープレックスと低角ナップ構造, 九州の四万十帯の北薩屈曲·人吉屈曲·野尻屈曲, 淡路島の野島断層およびその周辺の活断層, 紀伊半島の有田川構造線と秩父帯の地質構造, 奈良県の十津川災害における大規模崩壊, 上韮生川断層の変位量変化と断層形成の転位モデル, 仏像構造線と三波川帯·秩父帯のナップ構造, 四国の御荷鉾緑色岩類
北部秩父帯
黒瀬川帯の地質構造 (四万十帯, デュープレックス, 衝上断層, ナップ, 北薩屈曲, 活断層, 野島断層, 横ずれ断層, 上韮生川断層, 有田川構造線, 秩父帯, 黒瀬川帯)
- 著書
- 村田 明広 :
15.四国の地質構造発達史の諸問題,
朝倉書店, 東京, 2016年2月.- (キーワード)
- 地質構造 / 地質 (geology) / 付加コンプレックス / 四国 (Shikoku)
5.秩父帯 5.1 秩父帯の付加コンプレックス・陸棚層,
朝倉書店, 東京, 2016年2月.- (キーワード)
- 秩父帯 / 地質 (geology) / 付加コンプレックス
1.四国の地体構造・地質概説,
朝倉書店, 2016年2月.- (キーワード)
- 地体構造 / 地質 (geology)
地質学用語集, --- 構造地質学用語の英和·和英の選定·調整および総括編集 ---,
共立出版株式会社, 東京, 2004年9月.- (要約)
- 地質学用語集の中で,メランジュ,デュープレックスなど,構造地質学に関する1700項目の英和·和英の関係を整理し,推奨訳語を示した.
プロフェッショナル英和辞典スペッドテラ, --- 「メランジュ」ほか300項目 ---,
小学館, 東京, 2004年7月.- (要約)
- 英和辞典の中で,メランジュ,デュープレックスなど,構造地質学に関する300項目の意味と用語例を執筆した.
スーパー·ニッポニカ2002[DVD-ROM版], --- 「付加体」ほか20項目執筆,および「四万十帯」ほか180項目修正 ---,
小学館, 東京, 2002年3月.- (要約)
- 日本大百科全書の改訂作業を行い,構造地質学,堆積学,層序学,地体構造に関する180項目を,最近20年間の研究の進展に合わせて改訂した.
構造地質学CD-ROMカラー写真集,
朝倉書店, 東京, 2000年6月.- (要約)
- 朝倉書店刊「構造地質学」で用いたオリジナルのカラー露頭写真·薄片写真など209枚をPDFファイルとしてCD-ROMにおさめ,「構造地質学」の基礎的な項目の理解を深められるようにした.また,このCD-ROMを独立した写真集としても使えるように,それぞれの画像に200字∼600字の解説を加え,関連する画像にはリンクをはって,CD-ROMメディアの特徴を生かした露頭写真集を作成した. 本人の分担:断層,褶曲等全般
デュープレックスとメランジュ,
財団法人 深田地質研究所, 東京, 2000年2月.- (要約)
- 造山帯に特徴的なデュープレックスとメランジュについて,その構造地質学的な捉え方についてまとめた.これまで秩父帯や四万十帯でオリストストロームとされてきたものには,テクトニックメランジュと考えられるものが多くが含まれている.また,九州の四万十帯古第三系のメランジュの調査例を紹介した.
カタログ:日本の断層と断層岩, --- 上韮生川断層 ---,
自然科学研究所, 東京, 1998年11月.- (要約)
- 日本の代表的な断層と断層岩に関するカタログ作りが行われた.この中で,徳島県·高知県の三波川帯から四万十帯にかけて延びる,北東-南西性の上韮生川断層について,そのトレース,変位量,破砕帯の様子,周辺の地質分布が,露頭写真とともに説明された.
宮崎県の四万十帯の地質および宮崎県地質図第5版(20万分の1),
宮崎県, 宮崎, 1998年5月.- (要約)
- 宮崎県内の秩父帯·四万十帯の地質分布·地質構造の地質調査を10年間にわたって行ない,20万分の1宮崎県の地質図を15年ぶりに全面改訂した.特に,白岩山衝上断層,延岡衝上断層,塚原衝上断層などの秩父帯·四万十帯中の大規模な衝上断層の位置を正確に示した.また,宮崎県の四万十帯を中心としてデュープレックスの出現状況も含めて,層序·地質構造の記載を行った.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117752
(徳島大学機関リポジトリ: 117752) 狩野 謙一, 村田 明広 :
構造地質学,
朝倉書店, 東京, 1998年4月.- (要約)
- 断層,褶曲,面構造,線構造,歪解析,変形メカニズム,ステレオ投影など,構造地質学の基礎的な事項について,学部レベルから修士レベルの学生向け教科書としてまとめた.さらに,日本列島の美濃帯,四万十帯などの付加体で構造地質学的に重要なメランジュ,衝上テクトニクス,西南日本の回転による島弧の大規模な変形構造(屈曲),東北日本弧の発達史などに力点をおいてまとめた. 本人の分担:地質構造全般.
新版 地学事典, --- 「バランス断面図」ほか12項目 ---,
地学団体研究会, 東京, 1996年10月.- (要約)
- 地学分野専門の事典の中で,デュープレックス,バランス断面図,ルーフスラスト,フロアースラスト,アウトオブシーケンススラスト,褶曲衝上断層帯,バックスラスト,ホースなど衝上断層帯の地質構造に関連した12項目を分担執筆した.
地球環境の変容, --- 造山帯前縁部の地質構造 ---,
朝倉書店, 東京, 1990年10月.- (要約)
- 本書は大学教養課程向けの教科書であり,第12章の「造山帯前縁部の地質構造」で,代表的な圧縮場である衝上断層帯の地質構造について述べた.特にイギリスのモイン衝上断層帯などが,バランス断面図を用いて解析された実例を示した.また,デュープレックスは衝上断層帯に頻繁に認められる構造であり,この構造を理解するためには,バランス断面図作成の考えが必要であることを紹介した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117753
(徳島大学機関リポジトリ: 117753) 寺岡 易司, 村田 明広 :
佐伯地域の地質および5万分の1地質図, --- III.秩父帯中·古生界,VI.応用地質 ---,
地質調査所, つくば, 1990年3月.- (要約)
- 5万分の1「佐伯」図幅の地質調査を行ない,図幅内の三宝山帯の地質図を作成するとともに,分布する地層の層序·地質構造について包括的な記載を行った.仏像構造線の位置を明確にし,三宝山帯のチャート·砕屑岩シークェンスの作る覆瓦状構造の存在を示した.また,層状チャート中に胚胎するマンガン鉱床についても言及した.
日本大百科全書全26巻, --- 「仏像構造線」ほか48項目 ---,
小学館, 東京, 1984年11月.- (要約)
- 百科事典の中で,メランジュ,デコルマ,ナッペ(ナップ),地向斜,地背斜,西南日本内帯,西南日本外帯,中央構造線,仏像構造線,斜交層理,乱泥流,堆積物,付加堆積物など,構造地質学·日本の地体構造·堆積学に関する48項目を分担執筆した.
地質構造の科学, --- 第6章,第5項 九州-四国の三波川-秩父帯および三宝山帯に分布するナップ構造 ---,
朝倉書店, 東京, 1984年5月.- (要約)
- 本書は構造地質学の教科書であり,第6章「ナップ構造とオリストストローム」の中で,「九州-四国の三波川-秩父帯および三宝山帯に分布するナップ構造」を執筆した.秩父帯·三宝山帯などを衝上断層帯としてとらえて幾何学的に解析し,仏像構造線に伴ういくつかの大規模な衝上断層についてその基本的な性質について述べた.
- 論文
- 村田 明広, 高橋 司 :
黒瀬川構造帯の模式地と四国西部の秩父帯を巡る:四国西予ジオパーク,
地質学雑誌, Vol.123, No.8, 585-597, 2017年.- (要約)
- <p>愛媛県西予市城川町や野村町は,黒瀬川構造帯(市川ほか,1956)の模式地としてよく知られており,黒瀬川古期岩類である先シルル系の三滝火成岩類・寺野変成岩類・シルル系(∼デボン系)の岡成(おかなろ)層群が分布している.日本最古級の地質が観察されるこの地域一帯は,大野ヶ原周辺の四国カルストの石灰岩体や,宇和海沿いの三瓶町須崎海岸のシルル系や仏像構造線なども含めて,2013年に四国西予ジオパークとして日本ジオパークに認定された.</p><p>本巡検では,黒瀬川構造帯の模式地の一つである三滝渓谷の三滝火成岩類や,寺野集落周辺の寺野変成岩類,シルル系の岡成層群など,四国西予ジオパークのジオサイトを中心に訪れる.また,黒瀬川構造帯周辺の新期伊野変成コンプレックス(脇田ほか,2007)に対比されると考えられる緑色片岩や,三宝山帯の鳥巣層群の石灰岩などを観察する.</p>
- (キーワード)
- 黒瀬川構造帯 / 秩父帯 / 四国 / 西予 / 三滝火成岩類
- (出版サイトへのリンク)
- ● Publication site (DOI): 10.5575/geosoc.2017.0043
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390282681216948736
- ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.5575/geosoc.2017.0043
(DOI: 10.5575/geosoc.2017.0043, CiNii: 1390282681216948736) 村田 明広, 浅田 舞紀, 前川 寛和 :
四国西部におけるピクライトを伴う御荷鉾緑色岩類南縁の衝上断層,
構造地質, No.49, 99-103, 2006年.- (要約)
- 四国西部,八幡浜南方の御荷鉾緑色岩類は主に玄武岩質凝灰角礫岩からなるが,一部にピクライトが伴われることが明らかになった.これは,従来,蛇紋岩とされていたものである.ピクライトを含む御荷鉾緑色岩類は,それよりも南側に分布する秩父帯北帯あるいは黒瀬川帯の諸岩類の上に衝上していると考えられる.
- (キーワード)
- ピクライト
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117663
(徳島大学機関リポジトリ: 117663) 森野 道夫, 岡田 篤正, 中田 高, 松波 孝治, 日下 雅義, 村田 明広, 水野 清秀, 能見 忠歳, 谷野宮 恵美, 池田 小織, 吉田 尭史, 原 郁夫 :
中央構造線活断層系三野断層の最新活動時期,
地学雑誌, Vol.111, No.5, 661-683, 2002年.- (要約)
- 徳島平野の中央構造線活断層系の,三野断層についてトレンチ調査を行い,その活動履歴を明らかにした.三野断層の最新活動時期は,父尾断層および神田断層と同じく16世紀以降であり,四国東部の中央構造線活断層系は16世紀以降に活動したことは明らかである.また,三野町における溝状凹地は局所的な引張バリアに形成された小規模なプルアパート堆積盆と考えられる. 本人分担;トレンチ調査解析と全体の議論.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117634
(徳島大学機関リポジトリ: 117634) 森野 道夫, 岡田 篤正, 中田 高, 村田 明広, 水野 清秀, 能見 忠歳, 池田 小織, 谷野宮 恵美, 原 郁夫 :
徳島平野における中央構造線活断層系の活動履歴,
地質学雑誌, Vol.107, No.11, 681-700, 2001年.- (要約)
- 徳島平野の中央構造線活断層系の,鳴門南断層と板野断層についてその活動履歴を調査した.両断層は狭義の中央構造線と一致し,基盤岩の落差は南落ち1000m以上に達する.鳴門南断層の上下方向の平均変位速度は約1m/千年である.トレンチ調査によって,両断層から3∼4回のイベントを推定し,最新活動時期は16世紀以降であることが判明した. 本人の分担:トレンチ調査の記載,全体の議論
Deformation mechanisms and fluid behavior in a shallow brittle fault zone during coseismic nad interseismic periods: result from drill cores penetrating the Nojima fault, Japan,
The Island Arc, Vol.10, No.4, 381-391, 2001.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層で断層を貫くボーリングが行われ,コア中に見出された断層ガウジ,カタクレーサイト,変質岩について,薄片·研磨片による観察,X線解析等が行われ,野島断層の運動像が明らかにされた.特に,断層ガウジ形成による粘土鉱物と,変質によって形成された粘土鉱物を,組織上の違いから判断して変形史を編むことができた. 本人の分担:コアの記載,変形構造の観察
- (出版サイトへのリンク)
- ● Publication site (DOI): 10.1111/j.1440-1738.2001.00336.x
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0034760832
(DOI: 10.1111/j.1440-1738.2001.00336.x, Elsevier: Scopus) Aiming Lin, Motoko Shigetomi, Toshihiko Shimamoto, Takao Miyata, Keiji Takemura, Hidemi Tanaka, Shinichiro Uda, 村田 明広 :
Cataclastic rocks found along the Nojima fault in Awaji Island, Japan and their implications for the tectonic history,
The Island Arc, Vol.10, No.4, 368-380, 2001年.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層で断層を貫くボーリングが行われ,コア中に見出された断層ガウジ,カタクレーサイトなどの断層岩の観察が行われた.地表に分布する断層岩と薄片写真等で比較検討することにより,野島断層の活動史とその運動像が明らかになった. 本人の分担:コアの記載,変形構造の記載
Quaternary vertical desplacement and average slip rate of the Nojima fault in Island, Japan,
The Island Arc, Vol.10, No.4, 360-367, 2001.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層の,第四紀の総垂直変位量を中新統神戸層群と白亜紀領家花崗岩類との間の不整合面の変位から求めた.南部では野島断層から浅野断層が分岐しており,南部での野島断層と浅野断層の変位量を合計した約500mが,北部の野島断層の総変位量となり,平均垂直変位速度は0.4∼0.5m/千年であることが示された.この値は,段丘面の変位から求められた最近2万年間の平均変位速度と同じであり,野島断層はその形成初期からほぼ同じ割合で活動してきたことが明らかになった. 本人の分担:本人の分担:コアの記載,地表調査による野島断層の変位量の見積もり,全体の議論
- (キーワード)
- Nojima fault / Awaji Island
- (出版サイトへのリンク)
- ● Publication site (DOI): 10.1111/j.1440-1738.2001.00334.x
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0034756015
(DOI: 10.1111/j.1440-1738.2001.00334.x, Elsevier: Scopus) 村田 明広, 千木良 雅弘 :
紀伊四万十帯で発生した十津川災害における大規模崩壊の地質特性,
構造地質, No.44, 59-62, 2000年.- (要約)
- 紀伊半島の四万十帯で,1889年に発生した大規模崩壊の特徴について,地質構造との関係から明らかにした.大規模崩壊は,比較的安定な砂岩や玄武岩質火山岩類の分布する地域で発生しており,流れ盤ではなく,むしろ受け盤で発生したことが明らかになった.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117842
(徳島大学機関リポジトリ: 117842) 釘井 裕和, 宮本 諭, 桑折 範彦, 中山 信太郎, 伏見 賢一, 伊永 隆史, 村田 明広, Marzuki Hj. Ismail, Mohd Y Sulaiman, Muhamad Awang :
マレーシアのAMANGと徳島の岩石からの放射能,
放射線, Vol.26, No.2, 65-70, 2000年. Atsumasa Okada, Takashi Nakata, Koji Matsunami, Masayosi Kusaka, Akihiro Murata, Kiyohide Mizuno, Tadashi Konomi, Hirofumi Tani, Michio Morino, Tadatoshi Nohmi, Emi Takeno and Saori Ikeda :
Holocene activity and subsurface structure of the Median Tectonic Line active fault system in the Tokushima Plain, eastern Shikoku,
Proc. Hokudan Intn. Symp. Sch. Active Faulting, 343-348, 2000.- (要約)
- 徳島県下の中央構造線活断層系のうち,父尾断層,鳴門南断層,三野断層でトレンチ調査が行なわれた.父尾断層,鳴門南断層の最終活動時期は16世紀以降であることが明らかになり,地震の記録からは1596年の慶長伏見地震の可能性が大きい.活動周期は少なくとも1200∼1300年であるため,当面動く可能性は低いことが明らかになった. 本人の分担:トレンチ調査の記載,全体の議論
バランス断面図の考え方と九州四万十帯のデュープレックス,
石油技術協会誌, Vol.65, No.1, 16-27, 2000年.- (要約)
- 石油探鉱には正確な地質構造の把握が重要であり,バランス断面図作成法は構造を理解する上で非常に重要である.バランス断面図の考え方を石油探鉱にどう生かすべきかが述べられた.また,バランス断面図の考え方を有効に生かして,九州の四万十帯でデュープレックス構造の存在が明らかになったことが紹介された.
- (キーワード)
- balanced cross section / thrust / duplex / fault-bend fold / normal fault / Shimanto Terrane / Kyushu
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117701
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1050012711548806144
(徳島大学機関リポジトリ: 117701, CiNii: 1050012711548806144) 村田 明広 :
北薩屈曲と鹿児島県北西部地震(1997年3月26日,5月13日),
構造地質, No.43, 93-97, 1999年.- (要約)
- 1997年3月と5月に発生した鹿児島県北西部地震では,余震分布域·発震機構から東北東-西南西方向の左横ずれ断層の存在が示された.震源断層に沿って活断層は報告されていなかったため,その断層発見につとめたが,今回の変位を起こした地震断層も,過去の累積としての断層も発見されなかった.しかしながら,北薩屈曲を促進する断層の動きであることは明らかになった.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117840
(徳島大学機関リポジトリ: 117840) 田村 俊之, 村田 明広, 山本 俊夫 :
断層ガウジのファブリックから推定される上韮生川断層の右横ずれ運動,
構造地質, No.43, 89-92, 1999年.- (要約)
- 徳島県下の左横ずれ断層である上韮生川断層で,童学寺トンネル付近の断層ガウジから剪断センスを求めたところ,右横ずれを示すシグマ構造や小断層が明らかになった.地層分布からは大きく左横ずれを示しているため,第三紀に左横ずれ断層として活動し,第四紀になって同じ断層面を利用して右横ずれ運動が発生した可能性が示された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117841
(徳島大学機関リポジトリ: 117841) 村田 明広 :
九州-四国の四万十帯の低角ナップ構造,
構造地質, No.43, 61-67, 1999年.- (要約)
- 四国の四万十帯は高角構造が基本であると考えられてきたが,基本的には,九州と同じ低角構造であることが示された.白亜系と古第三系を分ける安芸構造線は,本来,低角な衝上断層であり,後で周囲の地層とともに高角化した可能性が指摘された.また,四国の四万十帯の地下に,九州で見られる変成岩類が分布する可能性が,高月山花崗岩類に伴われる変成岩ゼノリスの存在から指摘された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117661
(徳島大学機関リポジトリ: 117661) 長谷川 修一, 千木良 雅弘, 村田 明広 :
四国における大規模崩壊の地形·地質特性,
地盤工学会四国支部,斜面災害の発生機構と対策に関するシンポジウム, 1-8, 1999年.- (要約)
- 四国における加奈木崩れ,新九郎山地すべりなどの大規模崩壊について,地形学的,地質学的な特徴についてまとめた.崩壊の直接的な原因は大雨や地震動であるとされているが,いずれの場合も,崩壊前に岩盤クリープが進行しており,これが遠因となっていた可能性が示された.
徳島における環境放射能計測の現状,
放射線, Vol.25, No.2, 95-103, 1999年. 村田 明広 :
四万十帯のデュープレックスと低角ナップ構造,
地質学論集, No.50, 147-158, 1998年.- (要約)
- 九州の四万十帯ではデュープレックス構造が基本であり,これに大規模な衝上断層によるナップ構造が重要であることが明らかになった.四国の四万十帯では大規模な衝上断層は知られておらず,高角な構造が基本だとされてきたが,九州と同様のナップ構造が存在する可能性が大きいことが示された.四国の白亜系四万十帯の下には,千枚岩からなる低角ナップが存在する可能性が示された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117655
(徳島大学機関リポジトリ: 117655) 千木良 雅弘, 長谷川 修一, 村田 明広 :
四国の四万十帯にある加奈木崩れの地質·地形特性,
日本応用地質学会平成10年度研究発表会論文集, 61-64, 1998年.- (要約)
- 室戸半島の四万十帯で発生した加奈木崩れと呼ばれる大規模な地すべりで,地質学的·地形学的な特性に関する調査が行われた.この地すべりは地震動が原因で発生したとされているが,発生前に弱い劈開を持った地層中に広く岩盤クリープが進行していたことが示された.
断層岩から見た野島断層の活動史と運動像,
月刊地球, No.21, 208-212, 1998年.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層で断層を貫くボーリングが行われ,コア中に見出された断層ガウジ,カタクレーサイトなどの断層岩の記載を行った.地表に分布する断層岩と薄片写真等で比較検討することにより,野島断層の活動史と運動像が明らかになった. 本人の分担:コアの記載,変形構造の記載
野島断層掘削コア(小倉500mコア)の断層岩分布様式および変形-変質過程,
月刊地球, No.21, 160-164, 1998年.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層を貫くボーリングが行われた.コア中に見出された断層ガウジ,カタクレーサイト,変質岩についてX線解析等が行われ,断層の運動像が明らかにされた. 本人の分担:コアの記載,変形構造の観察
野島断層500mボーリングコアの層序と累積変位,
月刊地球, No.21, 137-143, 1998年.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層の,総垂直変位量を中新統神戸層群基底の不整合面の変位から求めた.南部では野島断層から浅野断層が分岐しており,南部での野島断層と浅野断層の変位量を合計した約500mが,北部の野島断層の総垂直変位量となることが明らかになった.
デュープレックスとメランジュ, --- 造山帯にみられる特徴的な地質構造と地質体 ---,
土と基礎, Vol.46, No.2, 13-16, 1998年.- (要約)
- 造山帯に特徴的なデュープレックスとメランジュについて,その構造地質学的な捉え方についてまとめた.特にメランジュについては多くの誤解が発生しているが,その原因は成因を特定することが難しいことと,地層あるいはブロックの分布を正確に追跡しないためであり,低角な構造を把握するために谷沿いと尾根沿いの高度差のある調査を行う必要があることを,九州四万十帯の日向層群を例として示した.
四国中央構造線地下構造の総合物理探査,
地質学雑誌, Vol.102, No.4, 346-360, 1996年.- (要約)
- 日本の代表的な活断層である,徳島県下の中央構造線の構造発達と活動性を評価するために,中央構造線をまたいで阿讃山脈を横切り,和泉層群の基底にまで達する地震波探査を行った.物質境界としての中央構造線は 北に30°から40°傾斜しており,そこから活断層としての高角な中央構造線が分岐している可能性が大きい.また,三波川変成岩類の基底の断層(仏像構造線)がとらえられた.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117652
(徳島大学機関リポジトリ: 117652) 長谷川 修一, 鶴田 聖子, 金山 清一, 高橋 鉄一, 村田 明広 :
比抵抗法映像法による野島断層および長尾断層の地下構造調査,
日本応用地質学会中国四国支部平成7年度研究発表会発表論文集, 1-6, 1995年.- (要約)
- 比抵抗法映像法を用いて,淡路島の野島断層および香川県の長尾断層の約10mまでの深さの地下構造調査を行った.野島断層は,花崗岩と大阪層群の境界にあるため,この方法を用いて断層の位置が明瞭に認められ,80°程度東傾斜であることが判明した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117632
(徳島大学機関リポジトリ: 117632) 村田 明広 :
九州四万十帯日向層群の赤·緑色珪質泥岩とデュープレックス,
地学雑誌, Vol.104, No.1, 82-93, 1995年.- (要約)
- 九州の古第三系四万十帯の荒谷地域では,砂岩や玄武岩質火山岩類が構造的なブロックとして泥岩中に含まれ,メランジュとして一括されていたが,実際には衝上性のデュープレックスや赤·緑色珪質泥岩の衝上シートなどが,構造的に秩序だって積み重なることが明らかになった.四万十帯の地質構造を明らかにする上で,詳細な地質図作成が重要であり,メランジュとされた地質体を再検討する必要があることが示された.
九州四万十帯,古第三系日向層群のデュープレックス構造と赤·緑色珪質泥岩,
構造地質, No.40, 21-29, 1994年.- (要約)
- 九州の古第三系四万十帯では,日向層群中に見られるように,デュープレックスがいくつも重なった累重デュープレックス(stacked duplex)を形成しており,デュープレックスの境界の衝上断層に沿って,赤·緑色珪質泥岩の薄い衝上シートが挟み込まれている.赤·緑色珪質泥岩は,滑りやすい潤滑層として振る舞った可能性がある.付加体形成時の側方短縮で形成された累重デュープレックスが,古第三系四万十帯の基本構造であると推定された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117660
(徳島大学機関リポジトリ: 117660) 村田 明広 :
九州四万十帯,内ノ八重層の作るデュープレックス構造と内ノ八重クリッペ,
地質学雑誌, Vol.97, No.1, 39-52, 1991年.- (要約)
- 九州四万十帯の白亜系内ノ八重層がつくるデュープレックス構造を明らかにした.これは地質図スケールのデュープレックスとしては,日本で初めて確認されたものである.薄い同一層準の地層を寄せ集めて厚い集積体をつくるメカニズムとして,四万十帯ではデュープレックス形成が重要であることを指摘した.また,内ノ八重層は,陸側から大洋側へ衝上して古第三系の上にのっており,大藪衝上断層(延岡衝上断層)によるクリッペであることを明らかにした.
Intra-arc deformations with vertical rotation axes: case of the pre-Middle Miocene terranes of Southwest Japan,
Tectonophysics, Vol.176, No.3/4, 333-354, 1990.- (要約)
- 日本海の形成に伴って西南日本弧が時計廻りの回転を行った時に,先新第三系中には鉛直な軸を持った屈曲·メガキンク帯·対曲などの非常に特徴的な地質構造が内帯の美濃帯,外帯の三宝山帯·四万十帯など広範囲に形成された.これらの幾何学的な解析を行ない,従来軽視されてきたこの種の構造の意味づけを行った.
上韮生川断層の左横すべり変位量の側方変化と転位モデル,
地学雑誌, Vol.99, No.4, 370-381, 1990年.- (要約)
- 徳島県から高知県にかけて,三波川帯,秩父帯,四万十帯を斜断する北東ー南西性の上韮生川断層について,変位量変化に関する包括的な議論を行った.この断層は北東ー南西性の左横ずれ断層であり,その変位量は中央部で最大で,北東および南西に向かって一定の割合で減少する.この変位量変化は転位モデルという断層の変位累積過程で説明される.また,世界各地で報告されている横ずれ断層の長さと最大変位量との関係について言及した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117631
(徳島大学機関リポジトリ: 117631) 狩野 謙一, 小坂 和夫, 村田 明広, 柳井 修一 :
先新第三系中に発達する鉛直に近い回転軸を持つ様々な形態の褶曲(屈曲), --- 中期中新世における西南日本の時計回り回転と関連して ---,
構造地質, No.35, 11-21, 1990年.- (要約)
- 西南日本弧の時計廻り回転に伴って,西南日本の内帯·外帯に様々な形態を持った褶曲が存在することを示した.九州南部の四万十帯の北薩屈曲·人吉屈曲,紀伊·四国の四万十帯のメガキンク帯,美濃帯の根尾の対曲などの広義の褶曲が,西南日本の広範な地域で見られる.これらはいずれも傾斜した地層が存在していたときに,鉛直な軸を持った回転が生じたことが褶曲(屈曲)構造形成の要因であり,その形成時期は中期中新世であることを示した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117659
(徳島大学機関リポジトリ: 117659) 村田 明広 :
高知県下の上韮生川断層の左横すべり変位量,
構造地質, No.35, 31-43, 1990年.- (要約)
- 高知県下の秩父帯,四万十帯を斜断する北東-南西性の上韮生川断層の位置を明確にし,その左横ずれ変位量を明らかにした.本断層は,仏像構造線を約10km変位させており,断層の北西側が下降する成分を持っている.ここでは変位量が大きいために,黒瀬川帯から秩父帯北帯にかけて分布する物部川層群などの白亜系が,本断層を介して直接四万十累層群の白亜系と接することを初めて示した.従来から報告されていた仏像構造線の位置は誤りであり,三宝山帯の地層と考えられていた地層の一部は,四万十累層群である.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117843
(徳島大学機関リポジトリ: 117843) 村田 明広 :
ナップテクトニクス, --- Balanced cross-section と Moine thrust zone ---,
構造地質, No.35, 59-64, 1990年.- (要約)
- 衝上断層帯などナップテクトニクスの支配する環境下で形成された地質構造を解明するためには,バランス断面図の作成がきわめて有効である.モイン衝上断層帯は基本的にはピギーバック型の衝上順序で形成されており,古い衝上断層が後で褶曲していることを指摘した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117657
(徳島大学機関リポジトリ: 117657) 村田 明広 :
Balanced cross sectionとduplex,
地学雑誌, Vol.97, No.5, 96-104, 1988年.- (要約)
- 衝上断層帯における多くの特徴的な地質構造を解析するにあたって,バランス断面図の作成法とその基本的な考え方について議論した.バランス断面図は衝上断層帯などのフラット·ランプ構造や,短縮率などを明らかにする上で欠くことのできないものである.また,スコットランド,イングランド,フランスなどでの露頭スケールのデュープレックス構造を例にとりあげ,圧縮応力場における地層·岩石の挙動について議論した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117630
(徳島大学機関リポジトリ: 117630) 村田 明広 :
上韮生川-鮎喰川断層に沿う水平変位量の側方変化,
地質学雑誌, Vol.94, No.9, 689-695, 1988年.- (要約)
- 徳島県下の三波川帯を斜断する北東-南西性の上韮生川-鮎喰川断層について,左横ずれ変位量の解析を行った.本断層は北東から南西に向かって変位量が1.2kmから7kmまで徐々に増大し,これは転位モデルという変位累積で説明されることを示した.また,上韮生川断層は中央構造線のリーデルシアー型断層の典型例とされていたが,中央構造線に到達する前に消滅するため,リーデルシアー型の断層とは考えられない.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117651
(徳島大学機関リポジトリ: 117651) Xaviel LePichon, Toshimichi Iiyama, H Chamley, Jack Charvet, Michel Faure, Hiromi Fujimoto, Toshio Furuta, Yoshiaki Ida, Hideo Kagami, S Lallemant, Jerry Leggett, Akihiro Murata, Hakuyu Okada, C Rangin, Vincent Renard, Asahiko Taira and Hidekazu Tokuyama :
Nankai Trough and the fossil Shikoku Ridge: results of Box 6 Kaiko Survey,
Earth and Planetary Science Letters, Vol.83, 186-198, 1987.- (要約)
- 西南日本沖の南海トラフおよびその周辺海域で,シービームを用いた海底微地形調査や,地震波探査,地磁気探査を行い,南海付加体やフィリッピン海プレート内の地質構造を明らかにした.同プレートでは現在は活動していない北北西トレンドの四国海嶺の存在が,地磁気の対称的な縞模様から明らかにされた.
The eastern and western ends of Nankai Trough: results of Box 5 and Box 7 Kaiko Survey,
Earth and Planetary Science Letters, Vol.83, 199-213, 1987.- (要約)
- 西南日本沖の南海トラフおよびその周辺海域で,海底微地形調査,地震波探査や地磁気探査を行い,南海トラフと付加体の地質構造を明らかにした.南海トラフの東端部ではトラフよりも南側に,沈み込み帯から分岐した大規模な衝上断層の存在が推定され,フィリッピン海プレートの一部が隆起して銭洲リッジを形成していることが明らかになった.
- (出版サイトへのリンク)
- ● Publication site (DOI): 10.1016/0012-821X(87)90066-5
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-45949117200
(DOI: 10.1016/0012-821X(87)90066-5, Elsevier: Scopus) Akihiro Murata :
Conical folds in the Hitoyoshi Bending, South Kyushu, formed by the clockwise rotation of the Southwest Japan Arc,
Journal of Geological Society of Japan, Vol.93, No.2, 91-105, 1987.- (要約)
- 九州南部の四万十帯にみられる大規模な屈曲構造のうち,人吉屈曲について詳細な地質図を作成して幾何学的な解析を行った.人吉屈曲は単一の屈曲ではなく,大陸側へ凸部,凹部を向けたいくつかの屈曲の集合となっている.屈曲部で普通にみられる円錐型褶曲は,傾斜していた地層が鉛直な軸で回転を受けた時に形成される.屈曲は第三紀中新世の日本海形成に伴う西南日本弧の時計廻り回転によって形成された.
甲府深成岩体との関係からみた鶴川断層の活動時期,
地質学雑誌, Vol.92, No.12, 905-908, 1986年.- (要約)
- 関東山地の鶴川断層は,その北西末端部周辺で甲府花崗岩体を切ることを明らかにした.鶴川断層による破砕帯が花崗岩体によって熱変成を受けていることも観察されることから,花崗岩の貫入前に大きな変位量を持つ活動があり,貫入後も活動していることが明らかになった.この活動は中新世の日本海拡大時のものと推定された.
日仏共同研究''海溝(KAIKO)計画''第1期調査の実施と結果,
地学雑誌, Vol.93, No.6, 442-454, 1984年.- (要約)
- 日仏共同研究であるKAIKO計画で,四国沖の南海トラフでシービームを用いた地形学的調査と音波探査を行い,付加体の地質構造を解析した.多くの細かい階段状の地形が明らかになり,それらはプレート境界から派生した衝上断層によって形成されたことが明らかになった.
本州弧の発達史におけるナップ構造とオリストストロ-ムの意義,
地学雑誌, Vol.93, No.7, 464-472, 1984年.- (要約)
- 本州弧にみられる美濃·丹波帯,秩父帯などの,先白亜系のナップとオリストストロ-ムについての総括を行った.いずれの地帯でも二畳系·三畳系のチャート·石灰岩は原地性の堆積物ではなく,衝上岩体を作っていたり,巨レキとしてオリストストローム中に存在していることを指摘した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117628
(徳島大学機関リポジトリ: 117628) Toshio Kimura and Akihiro Murata :
The grand Butsuzo overthrust,
Proceedings of the Japan Academy, Vol.59, No.9, 296-299, 1983.- (要約)
- 大規模な衝上断層である仏像構造線と,それに伴ういくつかの衝上断層群について,その基本的な性質が明らかにされた.仏像構造線によって,黒瀬川帯が根なしとなっており,古い時期の中央構造線をも移動させている可能性がある.三波川帯,秩父帯,三宝山帯などの岩石は,低角な衝上岩体を構成していることが明確に示され,古第三紀の古日本海形成時の変形の可能性が指摘された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117704
(徳島大学機関リポジトリ: 117704) 村田 明広 :
西南日本,三波川-秩父帯·三宝山帯のデッケ構造と中·古生界チャ-ト相,
月刊地球, Vol.4, No.8, 517-526, 1982年.- (要約)
- 三波川-秩父帯·三宝山帯のナップ(デッケ)構造と古地理について考察を行った.これらの地帯はいくつかのナップから構成されており,それらを移動させた衝上断層は仏像構造線から派生したものである.三波川帯や秩父帯の岩石の下には,四万十帯の地層が分布していることを示した.
黒瀬川-三宝山地帯の古地理と大規模衝上断層, --- 九州中央部五ヶ瀬地域を例として ---,
地質学雑誌, Vol.87, No.6, 353-367, 1981年.- (要約)
- 九州中央部の黒瀬川帯-三宝山帯で,二畳紀-三畳紀の古地理と地質構造について記載した.三宝山帯のチャート及び砂岩は,衝上断層によって繰り返しており,覆瓦状構造を作ることが明らかになった.また,三宝山帯中の白岩山衝上断層は,黒瀬川帯の古期花崗岩類なども切っており,黒瀬川帯の岩石は現在根なしとなっていることを初めて指摘した.
- MISC
- 中野 晋, 金井 純子, 田村 隆雄, 小川 宏樹, 蒋 景彩, 村田 明広, 三上 卓, 圓谷 政貴 :
令和元年台風19号による千曲川と越辺川の氾濫被害(速報),
令和元年自然災害フォーラム論文集, 61-66, 2019年. 村田 明広, 前川 寛和 :
四国西部,鳥形山-大野ヶ原地域の黒瀬川帯の三滝火成岩類と新期伊野変成コンプレックス,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.29, No.4, 55-66, 2015年.- (キーワード)
- 三滝火成岩類 / 黒瀬川帯 / 新期伊野変成コンプレックス / 鳥形山 / 大野ヶ原
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 111012
(徳島大学機関リポジトリ: 111012) 村田 明広 :
四国中東部,三嶺-剣山地域の御荷鉾緑色岩類~秩父北帯の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.28, No.4, 55-63, 2014年.- (要約)
- Geological structures of the Mikabu greenstones and Northern Chichibu Terrain were studied in the Miune-Tsurugisan area, Middle East Shikoku. The Mikabu greenstones and phyllite with schistose sandstone and chert of the Northern Chichibu Terrain are folded by the Tanimichi antiform, which occurs from north of Tanimichi, to north of Shiragayama with ENE-WSW trending. Thick basaltic volcanic rocks of the Northern Chichibu Terrain, occurring in the south wing of the antiform, occupy the same structural horizon as the Mikabu greenstones. Therefore, the volcanic rocks are possibly correlative with the Mikabu greenstones. The Tanimichi antiform is displaced by the left-lateral strike-slip Kaminirogawa fault, and probably extends eastward to the Kisawa area in East Shikoku.
- (キーワード)
- 御荷鉾緑色岩類 / 秩父北帯 / 地質構造 (geological structure) / 上韮生川断層 / 高知県
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 106379
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1050001337464921088
(徳島大学機関リポジトリ: 106379, CiNii: 1050001337464921088) 西山 賢一, 中野 晋, 武藤 裕則, 村田 明広, 田村 隆雄 :
平成26年台風12号豪雨による阿南市加茂谷の洪水災害,
阿波学会紀要, No.60, 199-200, 2014年. 村田 明広, 前川 寛和 :
四国西部秩父帯,鳥形山-大野ヶ原石灰岩体と新期伊野変成コンプレックスの地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.27, No.4, 91-100, 2013年.- (要約)
- 四国中西部,秩父帯のペルム紀付加コンプレックスである大野ヶ原-鳥形山石灰岩体と,新期伊野変成コンプレックスと考えられる変成岩の地質構造が明らかにされた.この石灰岩体は,一続きのものではなく,6つの岩体に分かれており,それらが重なりながら全体として東西に分布している.この石灰岩体と新期伊野変成コンプレックスは,向斜の軸部に存在しているのではなく,黒瀬川クリッペ説の提唱する地質構造とは合わない.
- (キーワード)
- 地質構造 (geological structure) / 鳥形山-大野ヶ原石灰岩 / 新期伊野変成コンプレックス
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 105967
(徳島大学機関リポジトリ: 105967) 村田 明広, 福田 佳代 :
徳島県,和泉層群中の衝上デュープレックスと伸張デュープレックス,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.26, 31-37, 2012年.- (要約)
- 徳島県,鳴門市に分布する白亜系和泉層群中に,露頭スケールの衝上デュープレックスと伸張デュープレックスの存在が確認された.衝上デュープレックスは,和泉層群がほぼ水平な状態で形成され,その後,和泉層群がこの付近で全体として傾斜したため,現在は正断層のようなずれを示している.露頭スケールの伸張デュープレックスは,これまで海外も含めてほとんど紹介されておらず,貴重な記載となった.
- (キーワード)
- デュープレックス / 和泉層群 / 徳島県 (Tokushima prefecture)
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 104977
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1050583647831263616
(徳島大学機関リポジトリ: 104977, CiNii: 1050583647831263616) 村田 明広, 前川 寛和 :
四国西部,内子-小田地域の御荷鉾緑色岩類の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.25, 29-38, 2011年.- (要約)
- 四国西部,内子-小田地域の御荷鉾緑色岩類周辺の地質構造が明らかにされた.この付近の御荷鉾緑色岩類は,3列に分かれて分布している.御荷鉾緑色岩類は,秩父北帯のジュラ紀付加コンプレックス中に衝上シートとして分布しており,それが小田川アンチフォーム,うつむき山シンフォームによって褶曲していることが示された.
- (キーワード)
- 地質構造 (geological structure) / 御荷鉾緑色岩類 / 秩父帯
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 84178
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1050564287417260800
(徳島大学機関リポジトリ: 84178, CiNii: 1050564287417260800) 村田 明広, 犬房 陽一, 前川 寛和 :
四国中央部~西部,上土居地域と町村地域における御荷鉾緑色岩類の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.24, 55-64, 2010年.- (キーワード)
- 御荷鉾緑色岩類 / 地質構造
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 74533
(徳島大学機関リポジトリ: 74533) 村田 明広, 山崎 亮輔, 前川 寛和 :
四国中央部笹ヶ谷地域における秩父帯北帯の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.23, 65-76, 2009年.- (要約)
- 四国中央部,笹ヶ谷地域における秩父北帯の地質構造が明らかにされた.三波川変成岩類の上限の正断層とされた笹ヶ谷断層の北側・南側で緑色岩類中の変成鉱物を調べたところ,同断層とされた位置の北側だけでなく南側からもアルカリ角閃石の産出が確認された.笹ヶ谷断層は断層が存在するとしても,変成度のギャップをもたらすものではなく,大規模な断層ではないことが明らかになった.なお,変成度のギャップをもたらす大規模な断層として,さらに南側は名野川衝上断層の存在が推定された.
- (キーワード)
- 笹ヶ谷断層 / 秩父北帯 / アルカリ角閃石
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 74537
(徳島大学機関リポジトリ: 74537) 村田 明広, 犬房 陽一, 橋本 陽介, 前川 寛和 :
四国中央部伊野地域における秩父帯北帯の名野川衝上断層周辺の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.22, 13-27, 2008年.- (要約)
- 四国中央部,伊野地域の秩父北帯で,名野川衝上断層の位置を明らかにするために,緑色岩類中に含まれる変成鉱物が検討された.名野川衝上断層の上盤には,アルカリ角閃石,アルカリ輝石,アクチノ閃石などの変成鉱物が含まれるのに対し,下盤には,ブドウ石,パンペリー石が含まれ,異なる変成作用を受けたこと示している.伊野地域の中央部には南北に通る柿ノ又断層が存在し,これが名野川衝上断層を変位させている.
- (キーワード)
- 秩父北帯 / 名野川衝上断層 / アルカリ角閃石
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 74540
(徳島大学機関リポジトリ: 74540) 村田 明広, 前川 寛和 :
四国中西部,秩父帯北帯の名野川衝上断層,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.21, 65-75, 2007年.- (要約)
- 四国中央部,名野川地域の秩父北帯で,名野川衝上断層の位置を明らかにするために,緑色岩類中に含まれる変成鉱物が検討された.名野川衝上断層の上盤には,アルカリ角閃石,アルカリ輝石,アクチノ閃石,パンペリー石などの変成鉱物が含まれるのに対し,下盤には,ブドウ石,パンペリー石が含まれ,前者はパンペリー石-アクチノ閃石相,後者はブドウ石-パンペリー石相の変成作用を示している.この衝上断層の上盤の地層は,ゆるやかな向斜・背斜を作っているのに対し,下盤は高角の構造をとっていることが明らかにされた
- (キーワード)
- 秩父北帯 / 名野川衝上断層
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117534
- (文献検索サイトへのリンク)
- ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1520009407449940480
(徳島大学機関リポジトリ: 117534, CiNii: 1520009407449940480) 村田 明広 :
四国西部における御荷鉾緑色岩類と秩父帯北縁部の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.20, 35-41, 2006年.- (キーワード)
- 御荷鉾緑色岩類 / 秩父帯北帯
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117526
(徳島大学機関リポジトリ: 117526) 西山 賢一, 石田 啓祐, 村田 明広, 岡田 憲治 :
2004年台風10号に伴う豪雨により徳島県那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質・地形的特徴,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.19, 49-61, 2005年.- (要約)
- 2004年に四国から中国地方を通過した台風10号の豪雨により,徳島県木沢村・上那賀町を中心に那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴を調査・検討し,発生要因について考察した.また今回のような斜面崩壊と土砂災害による人的・物的被害の軽減に必要な検討事項を考察し,対象となるモニタリング等について提言した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117475
(徳島大学機関リポジトリ: 117475) 村田 明広 :
愛媛県大野山地域の秩父帯の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.19, 41-48, 2005年.- (要約)
- 四国西部の秩父帯と御荷鉾緑色岩類の地質構造が検討された.御荷鉾南限には,北只衝上断層が存在し,さらにその南には大野山衝上断層が存在する.秩父帯北帯に存在するとされた蔵川向斜は存在せず,基本的に北傾斜のチャートなどが繰り返して分布していることが明らかになった.
- (キーワード)
- 秩父帯北帯 / 衝上断層
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117474
(徳島大学機関リポジトリ: 117474) 西山 賢一, 石田 啓祐, 村田 明広 :
2004年台風10号豪雨により徳島県南部・那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質的・地形的特徴,
らんどすらいど(日本地すべり学会関西支部会報), No.21, 52-58, 2005年.- (要約)
- 2004年台風10号豪雨により徳島県那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質的・地形的特徴について調査し,速報として公表した.
2004年台風10号に伴う豪雨で発生した木沢村の斜面災害と地すべり地形,
阿波学会紀要, No.51, 1-8, 2005年.- (要約)
- 2004年に四国から中国地方を通過した台風10号は,徳島県木沢村・上那賀町を中心に,日雨量1,000mm,4日間の総雨量2,000mmを超える豪雨をもたらした.この台風の豪雨により木沢村で発生した斜面災害の地質学的・地形学的特徴を調査・検討し,報告し,山地災害を防ぐための最近の取り組みについても紹介した.また斜面災害直後の状況を口絵写真で紹介,解説した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117686
(徳島大学機関リポジトリ: 117686) 村田 明広, 大原 道生, 田村 俊之 :
淡路島の育波断層·東林坊-雨乞断層を切る野島断層,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.17, 19-25, 2003年.- (要約)
- 淡路島北部で,北西走向の東林坊-雨乞断層の露頭が発見され,南西へ向かう低角の衝上断層であることが判明した.東林坊-雨乞断層は同じ北西走向の育波断層の南東延長であり,もともと両者は一続きであったものが,北東走向の野田尾断層によって右ずれに約500m変位させられたことが判明した.
徳島県木沢地域の黒瀬川帯北縁部の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.17, 7-17, 2003年.- (要約)
- 徳島県木沢地域の秩父帯に存在する大規模な蛇紋岩体は,黒瀬川帯のものではないとする考えが出されていたが,古期変成岩類のブロックや,ハンレイ岩のブロックを伴うため,黒瀬川帯のものと考えられる.また,従来考えられてきた馬蹄形分布を伴う背斜·向斜構造は存在しないことが明らかになった.
童学寺トンネル付近の上韮生川断層,
徳島大学地域防災研究会年報, Vol.1, 30-37, 2002年.- (要約)
- 徳島県の神山町から石井町へ抜ける県道トンネル工事で露出した上韮生川断層は,変形構造の解析から右横ずれ運動を示し,これは中央構造線活断層系とともに活動した可能性があることを示した.
紀伊四万十帯で発生した十津川災害における大規模崩壊の地質特性,
十津川災害111周年記念集会-斜面災害発生場所予測に向けて-, 12-17, 2000年.- (要約)
- 1889年に奈良県中·南部で発生した十津川災害のうち,流れ盤で発生したと考えられていた大規模な地すべり2ヶ所について調べた.1ヶ所は受け盤で発生しており,もう1ヶ所も流れ盤で発生しているものの,斜面と層理面は30°斜交している.本来,あまりクリープを起こさない安定した岩質で,なおかつ単純な流れ盤でない方が,かえって大規模な崩壊が起こる可能性を指摘した. 本人の分担:崩壊地およびその周辺の地質構造の記載,全体の議論
Radioactivirie from Amang in Malaysia and Rocks in Tokushima,
Natural Science Research, Vol.13, 9-16, 2000. 村田 明広 :
九州四万十帯,塚原衝上断層によるほぼ水平なナップ,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.12, 27-36, 1999年.- (要約)
- 九州四万十帯の白亜系分布域に存在する塚原衝上断層は,砂岩優勢層を千枚岩優勢層の上に衝上させている.塚原衝上断層は,比較的高角とされていたが,実際には15°∼30°と低角であり,環状岩脈地域での位置も,従来の考えよりも2,3km南側を通ることが明らかになった.
九州,大崩山環状岩脈地域の四万十帯の地質構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.11, 41-48, 1998年.- (要約)
- 九州の秩父帯から三宝山帯にかけて貫入する中新統の大崩山花崗岩類は,巨大な環状岩脈を伴っている.この環状岩脈に沿って,四万十帯中の低角な塚原衝上断層が,約8kmも右ずれにずれているように見える.これは,コールドロン形成に伴って,環状岩脈の内側の部分が500m程度下降したためであるが,塚原衝上断層が15°程度と緩い傾斜をもつために,大きな隔離が生じたものである.
九州四万十帯の古第三系赤·緑色珪質泥岩中の砂岩岩脈,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.10, 11-17, 1997年.- (要約)
- 九州四万十帯の,古第三系日向層群中には半遠洋性の赤·緑色珪質泥岩が大きな岩質境界をなす衝上断層に沿って存在する.この珪質泥岩は一部で砂岩を伴うことが報告されていたが,これらの砂岩は,珪質泥岩と同時に堆積したものではなく,後から砕屑岩脈として珪質泥岩中に貫入したことが明らかになった.
九州東部,神門-尾鈴山地域の四万十帯のナップ構造,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.9, 49-61, 1996年.- (要約)
- 九州四万十帯で,延岡衝上断層の位置を明確に示した.北東走向の延岡衝上断層から南東側へ15km離れた位置の尾鈴山付近には,大規模なクリッペが存在する.延岡衝上断層は全体として水平に近い傾斜を持ち,その側方変位量は数10kmにも達することが判明した.延岡衝上断層上盤の諸塚層群槙峰層は,変成して千枚岩化しており薄いナップを形成している.
鮎喰川断層系と上韮生川断層,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.8, 37-48, 1995年.- (要約)
- 徳島県の三波川帯南縁部で,活断層とされている鮎喰川断層系の活動性について評価を試みた.鮎喰川断層系は四つの断層から構成されるが,従来から混同されていた上韮生川断層とは,そのトレース,変位センスなどからはっきり区別できる.鮎喰川断層系のうちで下名断層は活断層の可能性は大きいと思われるが,他の三つの断層の活動性については不明である.
九州四万十帯,都城北東の日向層群に見られる衝上シートとしての赤·緑色珪質泥岩,
徳島大学総合科学部自然科学研究, Vol.7, 37-44, 1994年.- (要約)
- 九州の古第三系四万十帯では,中期始新世の赤·緑色珪質泥岩の薄い衝上シートが,砂岩と乱雑層などの大きな岩質境界をなす衝上断層に沿って挟み込まれている.この珪質泥岩は,海洋底の玄武岩質火山岩類の直上に堆積していた半遠洋性の堆積物であり,付加されるときに薄い衝上シートとなったものである.
九州四万十帯,日向層群の作るデュープレックス構造,
徳島大学教養部紀要(自然科学), Vol.26, 59-75, 1992年.- (要約)
- 九州南部の古第三系四万十帯の日向層群分布域で,地質構造の再検討を行った.日向層群は砂岩卓越層と乱雑層卓越層とが大規模な衝上断層によって繰り返すパイルナップ構造を作っている.それぞれのナップの中では,地層は基本的にデュープレックス構造を作っており,全体として,デュープレックスの集合体である累重デュープレックスを形成している.
九州東部,三宝山帯·四万十帯の四浦屈曲,
徳島大学教養部紀要(自然科学), Vol.25, 69-90, 1991年.- (要約)
- 九州東部の三宝山帯·四万十帯の地層は,四浦屈曲·大浜屈曲により大きく走向変化している.これらの屈曲構造は,九州の東端部の小半島付近に位置するために従来ほとんど無視されていたが,九州から四国へのつながりからするとかなり大規模なものと考えられる.これらの屈曲は,佐田岬半島,佐賀関半島の北側に位置する古い中央構造線をも曲げている可能性が指摘された.
Hokusatsu Bend and clockwise rotation of the Southwest Japan Arc,
Journal of Faculty of Science, University of Tokyo, Sec. II, Vol.21, No.4, 333-349, 1987.- (要約)
- 九州南部の四万十帯の屈曲のうち,最も顕著で有名な北薩屈曲について初めて地質図を公表し,詳細な地質構造解析を行った.北薩屈曲は複数の小規模な屈曲の集合であり,ここでも人吉屈曲と同様に円錐型褶曲がみられる.また,屈曲の両側に,屈曲部が北西に押し出すような共役断層がみられる.北薩屈曲も人吉屈曲と同様に,西南日本弧の時計廻り回転に伴って形成された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117792
(徳島大学機関リポジトリ: 117792) 村田 明広 :
五木村の地質構造,
五木村総合学術調査自然編, 180-186, 1987年.- (要約)
- 五木村学術調査の中で,熊本県の五木村周辺の三宝山帯·四万十帯の地質構造が明らかにされた.三宝山帯内部には覆瓦状構造が存在し,これは仏像構造線に伴って形成されたことが示された.四万十帯の人吉屈曲の中に円錐型褶曲が存在し,この褶曲は仏像構造線をも曲げていることが指摘された.
三浦市下宮田付近の初声層と宮田層の不整合,
神奈川自然誌資料, Vol.4, 87-93, 1983年.- (要約)
- 従来不明瞭であった宮田層と初声層との間の不整合の存在を明らかにした.初声層のレキ岩には火山岩の円レキを大量に含み,貝化石の破片を多く含むものがある.本層中に含まれる二枚貝,フジツボ,有孔虫の記載をあわせて行い,堆積環境について言及した.
Large decke structures and their formative process in the Sambagawa-Chichibu, Kurosegawa and Sambosan Terrains, Southwest Japan,
Journal of Faculty of Science, University of Tokyo, Sec. II, Vol.20, No.4, 383-424, 1982.- (要約)
- 四国から九州にかけての三波川-秩父帯,黒瀬川帯,三宝山帯のナップ構造を総括し,衝上運動のメカニズムについて議論した.これらの地帯に存在する大規模な衝上断層群は,仏像構造線をマスターデコルマとして活動しており,より上位に存在する衝上断層が後になって形成されている.三波川変成岩類の下には,仏像構造線を介して四万十累層群が存在することを明らかにした.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117791
(徳島大学機関リポジトリ: 117791) Akihiro Murata :
Large decke structures in the Kurosegawa and Sambosan Terrains, in Kyushu, Southwest Japan,
Journal of Faculty of Science, University of Tokyo, Sec. II, Vol.20, No.3, 277-293, 1981.- (要約)
- 九州の黒瀬川帯·三宝山帯で大規模なナップ(デッケ)構造が存在することを明らかにし,その対比を行った.白岩山ナップは同じ性質を持った4つのサブナップから構成され,これらには黒瀬川帯の古期花崗岩類も参加している.4つのサブナップは互いに食い違って分布し,全体として左雁行状に配列している.仏像構造線も黒瀬川帯の岩石を移動させており,黒瀬川帯·三宝山帯の下には四万十帯の地層が分布することを示した.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117790
(徳島大学機関リポジトリ: 117790) 小池 敏夫, 村田 明広 :
宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬-椎葉地域の三宝山帯の三畳系層序とコノドント生層序,
日本の二畳系ならびに三畳系におけるコノドントとナマコの骨片による生層序, 147-153, 1979年.- (要約)
- 宮崎県の三宝山帯の層序を明らかにし,三畳紀スキティアンの珪質泥岩の存在を明らかにした.そして,チャートから産出する二畳紀∼三畳紀のコノドントについて記載した.また,チャート及び砂岩が衝上断層によって何回も繰り返して覆瓦状構造を作ることを明らかにした.
- 総説・解説
- 村田 明広 :
布田川・日奈久断層帯という活断層が引き起こした熊本地震,
いのち輝く, No.83, 7-11, 2016年9月.- (キーワード)
- 布田川・日奈久断層帯 / 布田川断層 / 日奈久断層 / 熊本地震 / 活断層 (active fault)
活断層を見に行こう2 徳島県,中央構造線活断層帯の池田断層の地形観察,
季刊 理科の探求, 53-55, 2013年12月.- (キーワード)
- 中央構造線断層帯 / 池田断層 / 活断層 (active fault) / 地形
メランジュの話,
めらんじゅ, No.17, 1-7, 2006年4月.- (キーワード)
- メランジュ / 四万十帯 / グゥナメランジュ
四万十帯の逆転した砂岩泥岩互層に入るスレート劈開,
日本地質学会NEWS, Vol.5, No.6, 20, 2002年6月.- (要約)
- 九州の四万十帯の延岡衝上断層の上盤には,千枚岩優勢層が分布し,それに挟まれる砂岩泥岩互層にはスレート劈開が発達している.ここに分布する逆転した砂岩泥岩互層と劈開面との関係を紹介した.
ハットンの不整合,
日本地質学会NEWS, Vol.4, No.9, 2, 2001年9月. 中田 高, 森野 道夫, 岡田 篤正, 村田 明広, 水野 清秀, 能見 忠歳, 谷野宮 恵美, 池田 小織, 原 郁夫 :
中央構造線活断層系三野断層のトレンチ調査,
地質学雑誌(口絵), Vol.106, No.12, 13-14, 2000年12月.- (要約)
- 徳島県下の中央構造線三野断層でトレンチ調査が行われ,断層周辺で地層がほぼ垂直になるほど変形していることが示された.また,露頭の観察と地層の詳細な年代決定から,最新活動時期は14∼15世紀以降であることが明らかになった.
メランジュ,
日本地質学会NEWS, Vol.3, No.10, 2-3, 2000年10月.- (要約)
- メランジュは成因ごとに別の用語があることなど一般的な説明を行い,メランジュの元祖であるイギリス,ウェールズの先カンブリア界グゥナメランジュの露頭の様子について,カラー表紙写真などを利用して解説した.
野島断層1800孔掘削コアに見られる破砕帯外縁部の産状,
地質学雑誌(口絵), Vol.105, No.10, 19-20, 1999年10月.- (要約)
- 野島断層に向けて掘られた1800mコアを,樹脂で固定した後,研磨して破砕構造を観察した.これらの変形構造をカラー写真で示し,野島断層の形成に関するコメントをした.なお,このボーリングは野島断層の主破砕帯を貫いてはいない.
野島断層500孔掘削コアに見られる断層ガウジ帯の産状と組織構造,
地質学雑誌(口絵), Vol.105, No.6, 11-12, 1999年6月.- (要約)
- 野島断層を貫いた500mのボーリングコアのうち,断層ガウジや,花崗岩中の破砕の見られるコアを樹脂で固定した後,研磨することにより,破砕の様子を観察した.これらの構造をカラー写真で紹介し,野島断層の形成に関してコメントした.
R.G.Park著,Foundations of Structural Geology, 2nd edition,
構造地質, No.36, 144, 1991年3月. 村田 明広 :
ハットンの不整合,
地学雑誌(口絵), Vol.96, No.3, 1-2, 1987年6月.- (要約)
- 地質学発祥の地であるイギリスで初めて発見され,その学問的な意義が明らかにされたハットンの不整合について,露頭写真を用いて紹介した.この不整合はシルル系付加堆積物とデボン系旧赤色砂岩の間の傾斜不整合である.不整合面は起伏に富んでいるため,一部でアバット不整合が見られることが指摘された.
- (徳島大学機関リポジトリ)
- ● Metadata: 117629
(徳島大学機関リポジトリ: 117629) - 講演・発表
- Satoshi Miyamoto, Hirokazu Kugii, Norihiko Koori, Shintaro Nakayama, Ken-Ichi Fushimi, Takashi Korenaga, Chiharu Hara, Akihiro Murata, Marzuki Hj. Ismail, Mohd Yusof Sulaiman and Muhamad Awang :
Measurement of of environmental radiation in Tokushima,
Proc. of 13th Workshop on Radiation Detectors and Their Uses, KEK Tsukuba, 135-144, Tsukuba, Feb. 1999. Takashi Nishidai, Roberto Gorrono, Tshukuru Hashimoto, Akihiro Murata, Daniel Figueroa, Daniel Boggetti, Gustavo Rebay and Carlos Venturini :
Relation between structural features identified on satellite imagery and subsurface structures determined from seismic lines, in the foothills of the Argentinian Andes, Mendoza, Argentina,
9th Thematic Conference on Geologic Remote Sensing, Pasadena, California, USA, Pasadena, Feb. 1993.- (要約)
- アンデスのプレコルディレラ帯の衝上断層帯について,リモートセンシングの手法で広域を調査し,地震波探査の結果を加えて地質構造を明らかにした.広域を三次元的に調査するのに,衛星写真の画像判読が極めて有効であることを示すとともに,地震波探査と結合させることにより,信頼度の高い解析をした.
Integrated geological interpretation based on satellite imagery of parts of the Andean Foothill, Mendoza, Argentina,
29th International Geological Congress, Kyoto, Kyoto, Sep. 1992.- (要約)
- アンデスのプレコルディレラ帯の衝上断層について,リモートセンシングの手法に現地調査,地震波探査を加えて地質構造·造構環境を明らかにした.衝上順序がピギーバック型のため,低角度で形成された古い衝上断層は後になって後方に回転し,垂直に近くなっていることが示された.
Displacement distribution along the left-lateral strike-slip Kaminirogawa fault, SW Japan,
29th International Geological Congress, Kyoto, Sep. 1992.- (要約)
- 西南日本の代表的な左横すべり断層ひとつである四国の上韮生川断層について,変位量を多くのマーカーを用いて明らかにし,ひとつの断層での変位量分布を明らかにした.上韮生川断層は中心部で最大の変位量を示し,両側に向かって一定の割合で変位量を減じていく三角形型の変位量分布をとることを明らかにした.
台風1411号による那賀川流域の浸水被害調査,
土木学会四国支部技術研究発表会講演概要集, Vol.21, 99-100, 2015年5月. 村田 明広 :
四国中東部,三嶺-剣山地域の御荷鉾緑色岩類~秩父北帯の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.121, 79, 2014年9月.- (要約)
- 四国中東部,三嶺-剣山地域の御荷鉾緑色岩類~秩父北帯の地質構造が検討された.秩父北帯北縁部には,谷道アンチフォームが存在し,これによって御荷鉾緑色岩類の作る衝上シートが褶曲している可能性が指摘された.
中国人留学生の防災意識,
大学教育カンファレンスin徳島, 5051, 2013年12月.- (要約)
- 「南海トラフ巨大地震」はいつ発生するかわからないが,近々発生するとも言われている.その時,徳島にも地震・津波による被害があると想定され,それらに対する準備が必要である.そこで,本研究では中国人留学生を対象にこれらの災害についての知識,また,これらの災害から身を守るための知識,防災への準備状況などについて質問紙による意識調査を行ったので,報告する.
災害・防災ボランティアへの意識について, --- 授業「災害を知る」を通して ---,
全学FD推進プログラム 大学教育カンファレンス in 徳島, 4849, 2013年12月.- (要約)
- 「災害を知る」の受講生を対象とし,災害・防災ボランティアに対する意識調査を実施した.その結果,大学生は授業を通してボランティア活動への意識が高くなった.
- (キーワード)
- 災害,防災,ボランティア
四国西部~中央部の御荷鉾緑色岩類-秩父帯北帯の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.117, 69, 2012年9月.- (要約)
- 四国中央部部上土居地域と,四国西部町村地域における御荷鉾緑色岩類周辺の地質構造が明らかにされた.御荷鉾緑色岩類は,秩父北帯のジュラ紀付加コンプレックス中に衝上シートとして分布し,同じ地質構造をしている.
- (キーワード)
- 御荷鉾緑色岩類
徳島県,和泉層群中の衝上デュープレックスと伸張デュープレックス,
日本地質学会学術大会, Vol.119, 100, 2012年9月.- (要約)
- 徳島県鳴門周辺の和泉層群中に,露頭スケールの衝上デュープレックスと伸張デュープレックスが確認された.衝上デュープレックスは,地層が水平な状態で形成され,その後,全体が傾斜したと考えられる.また,全体像が見られる伸張デュープレックスは,国内初の報告ではないかと思われる.
- (キーワード)
- デュープレックス / 伸張デュープレックス
四国中央部,御荷鉾緑色岩類-秩父帯北帯の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.116, 72, 2009年9月.- (要約)
- 四国中央部,西石原から池川にかけての地域の御荷鉾緑色岩類~秩父帯北縁部の地質構造が検討された.笹ヶ谷断層とされた変成度のギャップをもたらす断層は存在せず,御荷鉾緑色岩類の南限に西石原衝上断層は存在しないことが明らかになった.上八川-池川背斜によって,御荷鉾緑色岩類の作る衝上シートが褶曲し,同緑色岩類は二列に分かれて分布することが明らかになった.
- (キーワード)
- アルカリ角閃石
2008年岩手・宮城内陸地震で発生した土砂災害の地形・地質的特徴,
徳島大学環境防災研究センター・岩手宮城内陸地震調査報告会資料, 2009年. 村田 明広, 犬房 陽一, 前川 寛和 :
四国中央部,秩父帯の名野川衝上断層,
日本地質学会学術大会, Vol.115, 72, 2008年9月.- (要約)
- 四国中央部伊野地域の秩父帯北帯には,名野川衝上断層と呼ぶ大規模な衝上断層が存在し,これを境として変成度が異なる.この地域の北帯では,これまで考えられていた以上に,名野川衝上断層の上盤のアルカリ角閃石を含む緑色岩類が分布していることが判明した.そのため,これまで黒瀬川帯のクリッペとされていたアルカリ角閃石を産出する小規模な緑色岩類は,黒瀬川帯の構成岩類とは考えられないことが明らかになった.
- (キーワード)
- アルカリ角閃石
四国中央部,秩父帯の名野川衝上断層,
日本地質学会学術大会, Vol.115, 2008年9月.- (要約)
- 四国中央部の秩父帯北帯に存在する名野川衝上断層について再検討した.名野川衝上断層上盤の緑色岩類は変成鉱物としてアルカリ角閃石・アクチノ閃石・スチルプノメレーンを含むのに対して,下盤の緑色岩類はブドウ石・パンペリー石を含む.
四国中西部,秩父帯の名野川衝上断層,
日本地質学会学術大会, Vol.114, 89, 2007年9月.- (要約)
- 四国西部の秩父帯北帯には,名野川衝上断層と呼ぶ大規模な衝上断層が存在し,これを境として変成度が異なる.衝上断層の上盤の緑色岩類はアルカリ角閃石を産出し,アクチノ閃石を普通に含むのに対し,下盤の緑色岩類はブドウ石,パンペリー石の共生で特徴づけられる.
- (キーワード)
- アルカリ角閃石
四国西部,秩父帯の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.113, 24, 2006年9月.- (要約)
- 四国西部の秩父帯の地質構造について再検討した.御荷鉾緑色岩類南縁の北只衝上断層が存在し,その南には大野山衝上断層が存在する.この付近の秩父帯北帯には大規模な向斜構造が存在するとされていたが,実際には基本的に北西傾斜の地層が分布している.また,魚成衝上断層,衝上断層としての仏像構造線を斜断する田野々断層が存在する.
2004年台風10号による豪雨で発生した徳島県南部・那賀川流域の斜面崩壊,
日本応用地質学会平成17年度研究発表会講演論文集, 37-40, 2005年10月.- (要約)
- 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴について調査し,特に雨量と崩壊発生密度のギャップについて検討した.
四国西部の秩父帯と御荷鉾緑色岩類の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.112, 76, 2005年9月.- (要約)
- 四国西部の秩父帯と御荷鉾緑色岩類の地質構造が検討された.御荷鉾南限には,北只衝上断層が存在し,さらにその南には大野山衝上断層が存在する.秩父帯北帯に存在するとされた蔵川向斜は存在せず,基本的に北傾斜のチャートなどが繰り返して分布していることが明らかになった.
- (キーワード)
- 秩父帯 / 御荷鉾緑色岩類
2004年台風10号による豪雨で発生した徳島県南部・那賀川流域の斜面崩壊,
日本地質学会第112年大会講演要旨, 324, 2005年9月.- (要約)
- 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴と傾向について,全般的な調査結果を発表した.
2004年台風10号による豪雨で発生した徳島県南部·那賀川流域の斜面崩壊,
地球惑星科学関連学会合同大会2005年大会予稿集(CD-ROM), 2005年5月. 村田 明広 :
四国西部,秩父帯の地質構造,
日本地質学会四国支部2004年講演会, 2004年12月.- (要約)
- 四国西部の黒瀬川帯から北部秩父帯にかけての地域を調査した.北部秩父帯は,基本的に北傾斜の覆瓦状構造をしており,大規模に南傾斜の部分は存在しない.大洲南東方に存在するとされていた馬蹄形分布を持つ蔵川向斜は,全く存在しないことが判明した.また,少なくとも大野山付近では大野山衝上断層が存在する.
2004年台風10号で発生した徳島県南部·那賀川流域の斜面災害,
日本地質学会四国支部2003年講演会資料集, 10, 2004年12月. 西山 賢一, 石田 啓祐, 村田 明広, 山上 拓男, 望月 秋利, 岡田 憲治, 小田桐 七郎, 中野 浩 :
2004年台風10号で発生した徳島県那賀川流域の斜面災害,
日本応用地質学会中四国支部平成16年度研究発表会災害報告資料, 5-8, 2004年11月. 村田 明広 :
四国西部の秩父帯の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.111, 96, 2004年9月.- (要約)
- 四国西部の秩父帯の地質構造が再検討された.蔵川向斜と呼ばれたものは存在せず,基本的に北西傾斜のチャート,砂岩,乱雑層などが繰り返していると考えられる.また,大野山衝上断層が存在し,魚成衝上断層の延長部を切っている.
- (キーワード)
- 大野山衝上断層 / 魚成衝上断層
徳島県木沢村の黒瀬川帯-北部秩父帯,
日本地質学会四国支部2003年講演会, 2003年11月.- (要約)
- 徳島県木沢村の黒瀬川帯から北部秩父帯にかけての地域を調査した.大規模な蛇紋岩体は,黒瀬川帯のメンバーではないとする見解があるが,古期変成岩類やハンレイ岩を伴うことから,黒瀬川帯と考えたほうがよい.また,北部秩父帯に馬蹄形分布を持つ緩い褶曲の存在が推定されていたが,このような褶曲は全く存在しないことが判明した.
徳島県木沢村の黒瀬川帯北縁部の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.110, 133, 2003年9月.- (要約)
- 徳島県木沢地域の秩父帯に存在する大規模な蛇紋岩体は,黒瀬川帯のものではないとする考えが出されていたが,黒瀬川古期変成岩類のブロックや,ハンレイ岩のブロックを伴うため,黒瀬川帯のものと考えられる.また,この付近で従来考えられてきた馬蹄形分布を伴う背斜·向斜構造は存在しない.
- (キーワード)
- 黒瀬川帯 / 蛇紋岩
瀬戸内海下における中央構造線深部構造と下部地殻:2002瀬戸内海横断地震探査報告,
日本地質学会学術大会, Vol.110, 2003年9月.- (要約)
- 鳥取から室戸半島までの長大な反射法地震探査が行われた.その結果,中央構造線は地下深部で低角になり,瀬戸内海の地下ではほとんど水平なデコルマンに移行することが判明した.
徳島県木沢村の黒瀬川帯北縁部の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.110, 2003年9月.- (要約)
- 徳島県木沢村の黒瀬川帯北縁部で,蛇紋岩に伴うハンレイ岩が存在し,大規模な蛇紋岩体が低角に挟み込まれることを示し,北部秩父帯に含められていた地域は,黒瀬川帯に所属することを明らかにした.
宮崎層群と延岡衝上断層帯の浸透率,
日本地質学会学術大会, Vol.110, 2003年9月. 村田 明広 :
野島断層とその周辺の活断層の相互関係,
日本地質学会四国支部2001年講演会, 2001年11月.- (要約)
- 淡路島北部から中部にかけての,野島断層,浅野断層,野田尾断層,育波断層,志筑断層などの活断層の相互関係について調査した.その結果,基本的に北東-南西走向の活断層が北西-南東走向の活断層を切っていることが判明した.
野島断層とその周辺の活断層の相互関係,
日本地質学会学術大会, Vol.108, 2001年9月.- (要約)
- 淡路島北部から中部にかけての,野島断層,浅野断層,野田尾断層,育波断層,志筑断層などの活断層の相互関係について調査した.その結果,浅野断層はさらに南方へ延長し,志筑断層に切られること,育波断層は東林坊-雨乞断層に延長し,野田尾断層に切られることが判明した.
鳥取県西部地震余震域におけるリニアメントと熱水変質帯との関係,
地球惑星科学関連学会合同大会予稿集, 2001年5月.- (要約)
- 鳥取県西部地震余震域において,地震断層を発見するための調査を行った.地表での変位も,古い時期に活動した断層の証拠も発見できなかったが,余震域に平行なリニアメントに沿って,熱水変質帯を認めることができた.
紀伊半島西部,生石ヶ峰-二川地域の有田川構造線,仏像構造線周辺の地質構造,
日本地質学会学術大会, Vol.107, 2000年9月.- (要約)
- 中央構造線活断層系の鳴門南断層の地下構造を,ボーリング調査とトレンチ調査で明らかにし,断層ガウジの微細構造から右ずれと北側隆起の変位センスを確認した.
反射法地震探査による紀伊半島仏像構造線とその周辺地質構造の解明,
日本地質学会学術大会, Vol.107, 2000年9月.- (要約)
- 有田川構造線沿いに分布する時代未詳の泥岩から,前期白亜紀の二枚貝,アンモナイト等を発見し,有田川構造線の活動史について一定の制約を与えた.また,仏像構造線周辺はすべて地層が逆転していることも明らかにした.
中央構造線活断層系三野断層の最新活動時期,
日本第四紀学会第106年学術大会, 2000年8月. 松岡 稔幸, 津村 紀子, 伊藤 谷生, 中村 洋子, 久富 邦彦, 山北 聡, 村田 明広, 井川 猛, 川中 卓, 近藤 充 :
反射法地震探査による和歌山県西部,仏像構造線とその近傍の地下構造の解明(2),
日本地震学会2000年春季大会, 2000年5月. 松岡 稔幸, 津村 紀子, 伊藤 谷生, 中村 洋子, 久富 邦彦, 山北 聡, 村田 明広, 井川 猛, 川中 卓, 近藤 充 :
反射法地震探査による和歌山県西部,仏像構造線とその近傍の地下構造の解明,
日本地震学会1999年秋季大会, 1999年11月. 田村 俊之, 村田 明広, 山本 俊夫 :
断層ガウジの変位組織から推定される上韮生川断層の右横ずれ運動,
日本地質学会学術大会, Vol.106, No.43, 89-92, 1999年10月.- (要約)
- 徳島県の上韮生川断層の断層ガウジに見られる変位組織から,右横ずれが明らかになった.上韮生川断層は第三紀に左横ずれで大きく変位した後,第四紀に右横ずれに変位した可能性が大きい.
中央構造線活断層系鳴門南断層における断層ガウジの微細構造,
日本地質学会学術大会, Vol.106, 1999年10月. 村田 明広 :
九州-四国,四万十帯の低角ナップ構造,
日本地質学会学術大会, Vol.106, 1999年9月.- (要約)
- 四国の四万十帯は高角構造が基本であると考えられてきたが,安芸構造線は本来,低角な衝上断層であった可能性が指摘され,四万十帯の地下に,九州で見られる変成岩類が分布する可能性が,高月山花崗岩類に伴われるゼノリスから指摘された.
バランス断面図の考え方と四万十帯のデュープレックス,
石油技術協会平成11年度春季講演会, 1999年5月.- (要約)
- 石油探鉱には正確な地質構造の把握が重要であり,バランス断面図作成法は構造を理解する上で非常に重要である.バランス断面図の考え方を石油探鉱にどう生かすべきかが述べられた.また,この考えを生かして四万十帯の地質構造解釈について発表した.
九州四万十帯の日向層群の地質構造と地層区分,
日本地質学会学術大会, Vol.106, 1999年4月.- (要約)
- 代表的な付加体である四万十帯の日向層群の地質構造·層序の特徴を明らかにし,付加体における地層区分はどうあるべきかについて試案を提出した.付加堆積物であるからといって,別の地層区分を用いるのは問題があることを発表した.
四万十帯の低角ナップ構造,
1998年度構造地質研究会冬の例会, 1998年12月. 田村 俊之, 山本 俊夫, 村田 明広 :
トンネル掘削中に出現した上韮生川断層,
1998年度構造地質研究会冬の例会, 1998年12月. 村田 明広 :
九州四万十帯,塚原衝上断層によるほぼ水平なナップ,
日本地質学会学術大会, Vol.105, 1998年9月.- (要約)
- 九州四万十帯の白亜系分布域に存在する塚原衝上断層は,砂岩優勢層を千枚岩優勢層の上に衝上させている.塚原衝上断層は従来言われていたよりも低角で,15°∼30°Nであり,大崩山環状岩脈の位置で大きくずれている.
500mコアにおける断層岩の分布様式,変質様式並びに物質移動過程,
シンポジウム「ボーリングコア解析からみた野島断層」, 1997年9月. 村田 明広, 竹村 恵二, 宮田 隆夫 :
野島断層周辺の地質と地下構造(地質学的背景),
シンポジウム「ボーリングコア解析からみた野島断層」, 1997年9月. 田中 秀実, 樋口 孝幸, 伊藤 久男, 大谷 具幸, 藤本 光一郎, S.M. AGAR, 池田 隆司, 小林 健太, 平野 聡, 松田 達生, 沢口 隆, 嶋本 利彦, 竹村 恵二, 村田 明広, 宮田 隆夫, 林 愛明, 小坂 和夫 :
断層の物質科学--野島断層の破砕帯から何が分かるのか--,
地球惑星科学関連学会合同大会予稿集, 1997年5月.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層を貫くボーリングが,北淡町小倉で実施された.掘削コアによる断層破砕帯を研磨し,その変形組織を記載し,変位メカニズムに関して議論した.
北淡町小倉掘削コアの層序と推定される地下構造,
地球惑星科学関連学会合同大会予稿集, 1997年5月.- (要約)
- 兵庫県南部地震を引き起こした野島断層を貫くボーリングが,北淡町小倉で実施された.掘削コアから花崗岩を不整合に覆う神戸層群と大阪層群の層序が明らかになり,不整合面の深度が推定できた.
断層解剖計画における掘削コアの記載(層序と構造,年代),
野島断層解剖計画シンポジウム論文集, 115-126, 1997年2月.- (要約)
- 断層解剖計画により実施された500mボーリングコアから,野島断層周辺の地質構造,層序を把握した.ボーリングコア内での領家花崗岩類,神戸層群,大阪層群の関係を明らかにし,野島断層南半部での総垂直変位量を明らかにした. 本人の分担:コア層序の記載,野島断層の変位量の見積もり
西南日本外帯の基本構造と九州南部における大屈曲,
シンポジウム「島弧地殻構造とActive Tectonics(島弧地殻プロファイリング)」, 1996年10月. 平田 直, 伊藤 谷生, 佐藤 比呂志, 岩崎 貴哉, 篠原 雅尚, 吉井 敏尅, 池田 安隆, 嶋本 利彦, 村田 明広, 山北 聡, 宮内 崇裕, 狩野 謙一 :
淡路島横断反射.散乱法地震探査(TASP)による地質構造解明(速報),
地球惑星科学関連学会合同大会予稿集, 1996年5月.- (要約)
- 淡路島の野島断層を横断して,散乱法による反射法地震探査を行い,野島断層の垂直変位量を推定することができた.
淡路島横断反射.散乱法地震探査(TASP)(2),
地球惑星科学関連学会合同大会予稿集, 1996年5月.- (要約)
- 淡路島の野島断層を横断して,散乱法による反射法地震探査を行い,花崗岩と大阪層群の間の不整合面の深度を推定することができた.
九州四万十帯の赤·緑色珪質泥岩からなる衝上シート,
日本地質学会学術大会, Vol.103, 1996年4月.- (要約)
- 九州四万十帯の古第三系日向層群中に分布する赤·緑色珪質泥岩は,半遠洋性堆積物が薄い衝上シートを作っている.古第三系四万十帯ではこの珪質泥岩が分布すると,その上限·下限に衝上断層が存在することを示した.
イライト結晶度からみた延岡衝上断層上盤の熱構造,
日本地質学会学術大会, Vol.102, 1995年4月.- (要約)
- 九州四万十帯の延岡衝上断層上盤の白亜系千枚岩分布域で,イライト結晶度を測定し,北西に向かって結晶度が上がる(温度が上がる)ことを明らかにした.ナップの北西側のほうが,より深部まで到達したことを示している.
イライト結晶度からみた安芸構造線,
日本地質学会学術大会, Vol.102, 1995年4月.- (要約)
- 四国東部の四万十帯で安芸構造線の露頭を報告し,これを境に泥質岩中のイライト結晶度にギャップがあることを明らかにした.これにより,安芸構造線の位置を明瞭に特定することができる.
反射法地震探査で明らかになった讃岐山脈北麓の田中断層,
日本地質学会学術大会, Vol.100, 1993年4月.- (要約)
- 讃岐山脈の和泉層群分布域で従来から明らかになっていた南傾斜の田中断層が,反射法地震探査でその存在が明瞭に示された.これは讃岐山脈の隆起に伴ってその北縁部に形成された逆断層であることが明らかになった.
四国東部,中央構造線の総合物理探査,
日本地質学会学術大会, Vol.100, 1993年4月.- (要約)
- 徳島県下の中央構造線をまたいで,地震波探査,地磁気探査,重力探査などを行ない,白亜系和泉層群と第四系土柱層の境界の中央構造線が,北に45゜程度傾斜した断層であることが明らかになった.
微細構造とマイクロファブリックの解析による九州東部四万十付加体の変形プロセスの検討,
日本地質学会学術大会, Vol.100, 1993年4月.- (要約)
- 九州東部の四万十帯で延岡構造線と呼ばれる大規模な衝上断層について,上盤と下盤の泥質岩の変形の違いを明らかにした.イライト結晶度により,上盤がかなり変成度が高いことがわかり,下盤と明瞭なギャップがあることを示した.また,X線テクスチャーゴニオメーターを用いて粘土鉱物の定向配列にも大きな違いが認められることを示した.
九州四万十帯,日向層群のデュープレックスと赤·緑色珪質泥岩,
日本地質学会学術大会, Vol.100, 1993年4月.- (要約)
- 九州東部の古第三系四万十帯でメランジュとされた地質体の調査を行ない,従来,無秩序と考えられていた乱雑層,泥岩層,赤·緑色珪質泥岩層が,それぞれ衝上岩体として独立したユニットを作っていることを明らかにし,造構環境について考察した.岩体の境界の衝上断層は低角であるが,岩体の中では地層は中程度に傾斜しており,乱雑層や泥岩層はデュープレックスをつくることを示した.
四万十帯におけるデュープレックス構造とその役割,
1992年度構造地質研究会冬の例会, 1992年12月. 村田 明広 :
九州南部,四万十帯のナップ構造,
日本地質学会学術大会, Vol.99, 1992年4月.- (要約)
- 九州の四万十帯の古第三系日向層群は,白亜系の内ノ八重層と同様のデュープレックス構造を作っており,付加体の形成は圧縮場という造構環境でのデュープレックスの形成によることを明らかにした.デュープレックスのタイプとしては後背地傾斜デュープレックスだけでなく,背斜状累重や前縁地傾斜デュープレックスも見られる.
九州四万十帯,内ノ八重層のデュープレックス構造,
日本地質学会学術大会, Vol.98, 1991年4月.- (要約)
- 九州の四万十帯の白亜系内ノ八重層はデュープレックス構造を作っている.四万十帯は基本的には側方圧縮の造構環境で形成された衝上断層帯とみなすことができ,薄い地層を寄せ集めて厚い集積体をつくるデュープレックス形成が重要である.また,内ノ八重層はクリッペとして古第三系日向層群の上にのる.
九州四万十帯,内ノ八重層の作るデュープレックス構造,
1990年度構造地質研究会冬の例会, 1990年12月. 村田 明広 :
高知県下の上韮生川-鮎喰川断層,
日本地質学会学術大会, Vol.96, 1989年5月. 村田 明広 :
上韮生川-鮎喰川断層の変位量の側方変化,
日本地質学会学術大会, Vol.95, 1988年4月. 村田 明広 :
ナップテクトニクス-balanced cross sectionとduplex-,
1987年度構造地質研究会冬の例会, 1987年12月. 村田 明広 :
九州四万十帯の屈曲に伴う褶曲構造,
日本地質学会学術大会, Vol.92, 1985年4月. 村田 明広 :
熊本県多良木地域の四万十帯の大構造,
日本地質学会学術大会, Vol.91, 1984年3月. 村田 明広 :
四国西部,秩父·三宝山帯の大構造,
日本地質学会学術大会, Vol.90, 1983年4月. 村田 明広 :
九州の黒瀬川-三宝山帯のデッケ構造,
日本地質学会学術大会, Vol.89, 1982年5月. 村田 明広, 長谷川 修一, 秦 信一 :
四国西部,秩父-三宝山帯の層序と大構造,
日本地質学会学術大会, Vol.87, 1980年4月. 村田 明広 :
九州東部,三宝山帯の層序と大規模な衝上断層について,
日本地質学会学術大会, Vol.86, 1979年10月. 村田 明広 :
熊本県五木地域の三宝山帯の層序と構造,
日本地質学会学術大会, Vol.85, 1978年4月. 村田 明広 :
宮崎県五ヶ瀬-椎葉地域の三宝山帯の層序と構造,
日本地質学会学術大会, Vol.84, 1977年4月.
- 研究会・報告書
- 村田 明広 :
宮崎県衛星画像(地球資源衛星1号),
ポスター, 1997年3月.- (要約)
- 宮崎県とその周辺地域をカバーするJERS-1衛星画像(20万分の1)で,仏像構造線,延岡衝上断層などの大規模な断層,宮崎層群基底の不整合面,大崩山環状岩脈など,画像上で判別できる地質構造について短く解説した.
上韮生川断層と鮎喰川断層系,
地盤工学に関する勉強会テキスト(地盤工学会四国支部), 13-24, 1996年11月.- (要約)
- 地盤工学に関する勉強会テキスト(地盤工学会四国支部) 上韮生川断層と鮎喰川断層系は,それらのトレース,形成時期,ずれのセンスからいって,全く別の断層であり,上韮生川断層は第三紀の左横ずれ断層,鮎喰川断層系は右横ずれの活断層であることを示した.
2008年岩手・宮城内陸地震で発生した土砂災害の地形・地質的特徴,
徳島大学環境防災研究センター年報, Vol.5, 19-28, 2010年3月. 西山 賢一, 北村 真一, 村田 明広 :
2008年岩手・宮城内陸地震で発生した土砂災害の地形・地質的特徴,
めらんじゅ(宮崎応用地質研究会誌), Vol.20, 57-65, 宮崎, 2009年4月. 桑折 範彦, 佐野 勝德, 松谷 満, 村田 明広, 桂 修治, 平井 松午 :
全学共通教育における学生による授業評価と授業改善のシステム,
大学教育研究ジャーナル, No.3, 44-57, 徳島, 2006年3月.- (キーワード)
- 全学共通教育 / 授業評価
平成16年台風10号に伴う豪雨で発生した斜面崩壊の地質的・地形的特徴,
平成16年台風災害に関する徳島大学学術調査団報告書, 23-31, 徳島, 2005年4月.- (要約)
- 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町(現:那賀町)一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴の予察的調査結果を執筆した.
2004年台風10号に伴う豪雨で発生した斜面災害の地質・地形的特徴,
社団法人地盤工学会四国地域豪雨災害緊急調査団報告書, 73-82, 東京, 2005年4月.- (要約)
- 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴について予察的調査結果を執筆した.
海外動向調査,
高度リモートセンシング技術に関する調査研究報告書, No.2, 125-218, 東京, 1989年3月.- (要約)
- 高度なリモートセンシング技術に関する海外動向調査として,研究的にも技術的にも非常に進展しているオーストラリアの国立CSIRO研究所や,サウスウェールズ大学,オーストラリア地質調査所を訪れ,意見交換を行った.マクダネル山地の褶曲帯の報告が含められている.
五木地域における大きな地質構造,
昭和58年度川辺川ダム建設に伴う文化財等に関する調査報告書, 27-29, 熊本, 1984年6月.- (要約)
- 熊本県の五木村周辺の三宝山帯·四万十帯の地質構造が明らかにされた.三宝山帯のナップ構造と仏像構造線に関する記載が行われ,特に大規模な白岩山衝上断層の上盤·下盤の岩質の違いが顕著であることが示された.
北部北上山地-渡島半島の地向斜,
日本列島北部における地向斜および構造帯区分の再検討, 27-36, 東京, 1980年3月.- (要約)
- 東北の北上山地から北海道の渡島半島にかけて分布するチャート·石灰岩相の地層は,西南日本の三宝山帯の北方延長であることが指摘された.これはコノドント生層序学を利用して,同じ時代の同じ岩相の地層が分布することを確認することによって明らかにされた. 本人の分担:下北半島,渡島半島における石灰岩相の記載
- 特許
- 研究者総覧に該当データはありませんでした。
- 作品
- 中野 晋, 杉本 卓司, 山口 雅人, 齋藤 恒範, 村田 明広 :
巨大地震を迎え撃つ,
徳島の環境 防災 まちづくり, No.3, 2014年11月.- (要約)
- ケーブルテレビ徳島系列で放映した防災啓発番組の作成.出演者は中野晋,徳島大学大学院教授・村田明広氏(構造地質学),美波町木岐まちづくり協議会の皆様で,南海トラフ地震と中央構造線断層帯地震をテーマにした番組を制作した.南海トラフ地震については,津波浸水エリアで行った住民アンケートを参考に基準水位と津波避難場所の選定方法について中野が解説した.その後,美波町木岐地区にある農林漁業体験施設・ドミトリー聖ヶ丘から,木岐まちづくり協議会の方々に木岐地区での震災に向けた取り組みについてお話を伺った.なお,この施設は震災時には避難所として活用できるよう工夫がなされている.中央構造線断層帯地震については村田が解説した.JR池田駅付近を通る池田断層を取り上げて中央構造線の特徴を説明した後,全国で初めて制定された活断層直上での土地利用の適正化に関する条例とその意義について解説している.
- (キーワード)
- 南海トラフ地震 / 津波避難 / 中央構造線断層帯地震 / イエローゾーン
- 補助金・競争的資金
- 秩父帯・四万十帯の大規模崩壊における岩質・地質構造特性の研究 (研究課題/領域番号: 13640463 )
GPS利用による酸性雨観測ネットワークシステムの中国適用評価 (研究課題/領域番号: 13574017 )
GIS(地理情報システム)を援用した吉野川流域の地域構造分析 (研究課題/領域番号: 13490020 )
反射・屈折法地震探査を軸とした紀伊半島中央構造線-仏像構造線地下構造の解明 (研究課題/領域番号: 09304047 )
中国の酸性大気汚染物資モニタリングに適する簡易測定器の開発と評価 (研究課題/領域番号: 09041126 )
被覆層における断層変位分配の3次元的定量解析 (研究課題/領域番号: 02452065 )
内陸地震断層における基盤変動と地表変形の応答関係 (研究課題/領域番号: 02201108 )
石英粒におけるESR信号強度消失の力学的条件 (研究課題/領域番号: 62540577 )
広域変成岩のマイクロファブリック解析による変形メカニズムの解明 (研究課題/領域番号: 61420015 )
研究者番号(20143373)による検索
- その他
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2024年11月22日更新
- 専門分野・研究分野
- 構造地質学 (Structural Geology)
- 所属学会・所属協会
- 日本地質学会
東京地学協会
日本応用地質学会
石油技術協会
The Geological Society
構造地質研究会 - 委員歴・役員歴
- 日本地質学会 (会員 [1977年1月〜2015年12月], 地質学雑誌編集委員 [1999年7月〜2005年6月], 四国支部幹事 [2001年11月〜2005年12月], 地質学用語集編集委員会委員 [2003年9月〜2004年9月], 地質学用語辞典編集委員会幹事 [2005年1月〜2008年9月], 四国支部長 [2005年12月〜2007年12月], 四国支部幹事 [2007年12月〜2016年12月], 評議員 [2010年5月〜2014年4月], 理事 [2010年5月〜2014年4月])
東京地学協会 (会員 [1983年4月〜2015年12月])
日本応用地質学会 (会員 [1999年4月〜2015年12月])
石油技術協会 (会員 [1999年1月〜2011年1月])
The Geological Society (会員 [1993年1月〜2015年12月])
構造地質研究会 (会員 [1982年4月〜2010年3月]) - 受賞
- 1997年4月, 論文賞(共同) (日本地質学会)
2002年1月, 康楽賞 (財団法人 三木康楽会)
2012年9月, 日本地質学会表彰 (日本地質学会) - 活動
- 徳島県 (活断層委員会委員 [1997年4月〜2000年3月])
財団法人 資源·環境観測解析センター (技術専門委員会委員 [1982年4月〜2002年3月])
独立行政法人 大学入試センター (教科専門委員会委員(地学部会) [1996年4月〜1998年3月])
財団法人 原子力環境整備促進·資金管理センター (高レベル放射性廃棄物処分技術開発委員会地質環境調査技術WG委員 [2002年10月〜2005年10月])
地域防災研究会 (顧問 [2001年8月〜2003年3月])
独立行政法人 大学入試センター (新教育課程試験問題調査検討委員会委員 [2003年10月〜2004年3月])
NHK松山放送局 (NHK四国地方放送番組審議会委員 [2014年1月〜2017年12月])
淡路市 (野島断層活用委員会委員 [2012年4月〜2016年3月])
徳島県 (中央構造線断層帯検討委員会委員 [2013年4月〜2017年3月])
徳島県立城南高等学校 (スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員会委員 [2008年4月〜2016年3月])
南あわじ市 (うず潮世界遺産学術調査検討委員会委員 [2014年11月〜2016年10月])
徳島県立城南高等学校 (学校評議員 [2008年4月〜2010年3月])
徳島県 (中央構造線活断層図検討委員会委員 [2012年4月〜2013年3月])
徳島県 (地震津波減災対策委員会委員 [2011年4月〜2014年3月])
公益財団法人 地震予知総合研究振興会 (柏崎周辺の地形・地質構造の発達過程に関する検討委員会委員 [2009年4月〜2013年3月])
徳島県 (「徳島県まなぼうさい活動賞」徳島県知事表彰に係る表彰検討会委員 [2010年4月〜2011年3月], 「徳島県まなぼうさい活動賞」徳島県知事表彰に係る表彰検討会委員長 [2011年4月〜2015年3月])
独立行政法人 大学入試センター (教科専門委員会委員(地学部会) [2004年4月〜2005年3月])
淡路市 (野島断層活用委員会委員 [2016年4月〜2018年3月])
徳島県立城南高等学校 (スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員会委員 [2016年4月〜2018年3月])
公害対策委員会委員 (1992年4月〜1993年3月)
教養部紀要委員会委員 (1992年4月〜1993年3月)
教務委員会委員 (1993年4月〜1995年3月)
学生委員会委員 (1995年4月〜1996年3月)
入学試験委員会委員 (1997年5月〜1999年4月)
入試制度研究委員会委員 (1997年5月〜1999年4月)
学生委員会委員 (2000年4月〜2001年3月)
就職委員会委員 (2000年4月〜2002年3月)
全学共通教育センター運営委員会委員 (2001年4月〜2003年3月)
将来構想委員会委員 (2001年5月〜2002年4月)
入学者選抜研究専門委員会委員 (2001年5月〜2003年3月)
大学院運営委員会副運営委員長 (2002年4月〜2004年3月)
臨床心理相談室運営委員会委員 (2002年4月〜2004年3月)
広報委員会委員 (2002年5月〜2003年3月)
スペース·コラボレーション·システム事業実施委員会委員 (2002年5月〜2003年3月)
全学共通教育センター総務広報部会長 (2002年10月〜2003年3月)
大学院教務·入試委員会副委員長 (2004年4月〜2005年3月)
大学院教務·入試委員会委員長 (2005年4月〜2006年3月)
環境防災研究センター副センター長 (2006年4月〜2010年3月)
環境防災研究センター長 (2010年4月〜2015年3月)
入学試験委員会副委員長 (2013年5月〜2014年4月)
入学試験委員会委員長 (2014年5月〜2015年4月)
環境防災研究センター副センター長 (2015年4月〜2017年3月)
2024年11月17日更新
2024年11月16日更新
Jグローバル
- Jグローバル最終確認日
- 2024/11/16 01:28
- 氏名(漢字)
- 村田 明広
- 氏名(フリガナ)
- ムラタ アキヒロ
- 氏名(英字)
- Murata Akihiro
- 所属機関
- 徳島大学 教授
リサーチマップ
- researchmap最終確認日
- 2024/11/17 02:14
- 氏名(漢字)
- 村田 明広
- 氏名(フリガナ)
- ムラタ アキヒロ
- 氏名(英字)
- Murata Akihiro
- プロフィール
- リサーチマップAPIで取得できませんでした。
- 登録日時
- 2011/1/19 00:00
- 更新日時
- 2024/2/14 14:17
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- 携帯メール
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- 性別
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- 没年月日
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- 所属ID
- 0344037000
- 所属
- 徳島大学
- 部署
- 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部
- 職名
- 教授
- 学位
- 理学博士
- 学位授与機関
- 東京大学
- URL
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- 科研費研究者番号
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- Google Analytics ID
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- ORCID ID
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- その他の所属ID
- リサーチマップAPIで取得できませんでした。
- その他の所属名
- リサーチマップAPIで取得できませんでした。
- その他の所属 部署
- リサーチマップAPIで取得できませんでした。
- その他の所属 職名
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- 最近のエントリー
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- Read会員ID
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- 経歴
- 受賞
- Misc
- 論文
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- 講演・口頭発表等
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- 書籍等出版物
- 研究キーワード
- 研究分野
- 所属学協会
- 担当経験のある科目
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- その他
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- Works
- 特許
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- 学歴
- 委員歴
- 社会貢献活動
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2024年11月16日更新
- 研究者番号
- 20143373
- 所属(現在)
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- 所属(過去の研究課題
情報に基づく)*注記 - 2004/4/1 : 徳島大学, 総合化学部, 教授
2001/4/1 – 2004/4/1 : 徳島大学, 総合科学部, 教授
1997/4/1 – 1999/4/1 : 徳島大学, 総合科学部, 助教授
1990/4/1 : 東京大学, 理学部, 助手
1986/4/1 – 1988/4/1 : 東京大学, 理学部地質学教室, 助手
1987/4/1 : 東京大学, 理学部・地質学教室, 助手
- 審査区分/研究分野
-
研究代表者
理学 / 地球科学 / 地質学
研究代表者以外
理学 / 地質学 / 地質学一般
複合領域 / 環境科学 / 環境動態解析
理学 / 地球科学 / 地質学
広領域
- キーワード
-
研究代表者
秩父帯 / 四万十帯 / 地質構造 / 大規模崩壊 / 地すべり / 斜面崩壊 / 黒瀬川帯 / クリープ / 中央構造線 / 十津川災害 / 有田川構造線 / 白亜系 / Chichibu Terrane / Shimanto Terrane / Geological structure / large landslide / landslide / mass movement
研究代表者以外
活断層 / 基盤及び表層変形 / 上韮生川断層 / 中央構造線 / 温見断層 / 山梨県東部断層群 / 断層 / 断層変位 / ト-タルステ-ション / 回転装置付圧縮試験機 / ESR信号強度消失条件 / 石英粒粉砕 / 断層破砕帯 / パッシブサンプラー / 東アジア / 微量物資 / 有害物資 / 酸性大気汚染物資 / 風洞装置 / 酸性雨 / モニタリング / 微量物質 / 有害物質 / 酸性大気汚染物質 / 中国 / 簡易測定 / 大気汚染 / 硫黄酸化物 / 窒素酸化物 / イオウ酸化物 / チッ素酸化物 / passive sampler / nitrogen dioxide / sulfur dioxide / atmosphere / air pollution / environment / monitoring / China / 反射法地震探査 / 屈折法地震探査 / 深部反射面 / 仏像構造線 / 紀伊半島 / 付加体 / Seismic reflection / Seismic refraction / Deep-seated reflector / Butsuzo Tectonic Line / Median Tectonic Line / Kii Peninsula / 空間情報 / 地理情報システム / データベース / 河川事業 / 流域整備計画 / 画像解析 / 吉野川 / spatial information / geographic information system / database / river works / drainage improvement plan / picture analysis / the Yoshinogawa / 二酸化硫黄(SO_2) / 二酸化窒素(NO_2) / Global Positioning System (GPS) / Lab-on-a-chip / オンサイト測定 / PTFE (polytetrafluoroethylene) / Global Positioning System(GPS) / 酸性ガス / GPS / マイクロ・ナノデバイス / 酸性ガス観測ネットワークシステム / SO_2 / NO_2 / マイクロチップ / Lab-on-a-Chip / 大気環境測定 / 広域モニタリング / Surfer Dioxide / Nitrogen Dioxide / Global Positioning System / On-site Monitoring / PMMA (polymethylmethacrylate) / 変成岩 / スレート / オフィオライト / ファブリック / 歪 / 変形メカニズム / Metamorphic rock / Slate / Ophiolite / Fabric / Strain