カテゴリー | 医学、基礎、創薬 |
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代表研究者 | 田良島 典子 |
関連する研究者 | 南川 典昭 |
内容 |
徳島大学 令和3年度 若手研究者学長表彰 研究成果報告 【研究グループ】 徳島大学大学院医歯薬学研究部(薬学域) 生物有機化学分野 講師(現 准教授) 田良島 典子 【研究概要】 近年、「核酸」をモダリティとする医薬品 (核酸医薬品) の開発に高い期待が寄せられています。一口に「核酸」と言っても、その大きさ (分子量) は様々であり、小さいものではソホスブビル (C型肝炎治療薬) やレムデシビル (新型コロナウイルス感染症治療薬) に代表されるヌクレオシドから、大きいものでは遺伝情報の保存・伝達を担うゲノムDNAあるいはmRNAまでが、その範疇に含まれます。現下の新型コロナウイルス感染症に対する予防法・治療薬の開発においても核酸医薬品 (アビガン、レムデシビル、モルヌピラビルおよびmRNAワクチンなど) が大いに注目を集めましたが、その実現においては、「核酸」を化学的に修飾した「人工核酸」を用いる必要があります。 本研究グループでは、核酸医薬品の開発を加速させるため、小さいものから大きいものまで、その分子量を問わない「人工核酸」の開発に取り組んで来ました。 【今後の展望(研究者からのコメント)】 本報告で紹介した研究の他、我々は化学の力で核酸分子を様々に修飾し、新たな人工核酸分子を開発してきました。今後も、さらに研究を発展させ、徳島発の核酸医薬品の創出を目指して研究に取り組んで参ります。
▼徳島大学研究成果(2022年2月2日発表) |