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近藤 有希子
愛媛大学
2024年11月15日更新
- 職名
- 講師
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- 学歴
- 2006/04-2010/03 京都大学
2010/04-2017/03 京都大学 - 学位
- 修士(地域研究) 京都大学
博士(地域研究) 京都大学 - 職歴・経歴
- 2017/04-2019/03 同志社大学 大学院グローバル・スタディーズ研究科 日本学術振興会特別研究員(PD)
2019/04-2020/08 日本福祉大学 国際福祉開発学部 国際福祉開発学科 助教
2020/09-2023/03 京都大学 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科/アフリカ地域研究資料センター 助教
- 専門分野・研究分野
- 人文・社会 / 文化人類学、民俗学
人文・社会 / 地域研究
2024年11月15日更新
- 専門分野・研究分野
- 人文・社会 / 文化人類学、民俗学
人文・社会 / 地域研究 - 担当経験のある授業科目
- アフリカ地域研究専門演習
現代社会の諸問題
アフリカ地域研究基礎演習
グローバル自由課題研究
アフリカ地域研究
地域研究概論Ⅲ
卒業論文 - 指導経験
- 2024,第1クォーター,法文学部,アフリカ地域研究専門演習
2024,第2クォーター,法文学部,アフリカ地域研究専門演習
2024,第3クォーター,共通教育,現代社会の諸問題
2024,第3クォーター,法文学部,アフリカ地域研究基礎演習
2024,第3クォーター,法文学部,アフリカ地域研究専門演習
2024,第4クォーター,共通教育,現代社会の諸問題
2024,第4クォーター,法文学部,アフリカ地域研究基礎演習
2024,第4クォーター,法文学部,アフリカ地域研究専門演習
2024,前期,法文学部,グローバル自由課題研究
2024,前期,法文学部,アフリカ地域研究
2024,後期,法文学部,グローバル自由課題研究
2024,後期,法文学部,地域研究概論Ⅲ
2024,後期,法文学部,卒業論文
2024年11月15日更新
- 専門分野・研究分野
- 人文・社会 / 文化人類学、民俗学
人文・社会 / 地域研究
- 研究テーマ
- 研究者総覧に該当データはありませんでした。
- 著書
- On the Social History of Persecution (Gerlach, Christian ed.) Kondo Yukiko "From Her Wailing: Vulnerability to Memories of Violence and the Imaginations of Others' Suffering in Rural Rwanda" (pp. 267-284) De Gruyter 2023/03
『アフリカで学ぶ文化人類学ー民族誌がひらく世界ー』(松本尚之・佐川徹・石田慎一郎・大石高典・橋本栄莉編) 近藤有希子 「紛争後社会ー生き残りの悲しみー」(pp. 240-241) 昭和堂 2019/11
『「開発」プロジェクトの現前化ーケニア、ルワンダ、ネパールにおける個人の生活世界の再編に着目してー』 萩原卓也近藤有希子安念真衣子 「太鼓の轟く丘でールワンダ農村部における政治的介入という経験ー」(pp. 31-39)、"At a Hill Where the Drum Rings Out: The Local Experiences of Political Interventions in Rural Rwanda"(pp. 40-47) 京都大学学際融合教育研究推進センター総合地域研究ユニット臨地教育支援センター 2014/06
『日本大百科全書(ニッポニカ)』 赤坂賢近藤有希子 「ブルンジ」「ルワンダ」 小学館クリエイティブ 2013 - 論文
- 「『未来は明日を生き抜くものに』ー異邦人のチョコレートとルワンダからの退避についてー」 近藤有希子 2020/12 『MFE(多焦点拡張)』 創刊準備号
「書評:鶴田綾『ジェノサイド再考ー歴史のなかのルワンダー』名古屋大学出版会、2018年、ⅵ+352p.」 近藤有希子 2020/09 『アジア・アフリカ地域研究』 20-1
「沈黙する発話、情動する身体ールワンダに生き残る暴力の記憶と痛みへの想像力ー」(特集 国際シンポジウム「共有できない平和/争いが移動する」) 近藤有希子 2020/08 『立命館大学生存学研究』 4, 77-97 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
「哀惜のけしきー中村哲先生の訃報に接してー」 近藤有希子 2020/04 『同窓会報』西南学院 87
「悲しみの配置と痛みの感知ールワンダの国家が規定するシティズンシップと人びとのモラリティー」(特集「国家と統治の人類学」) 近藤有希子 2019/06 『文化人類学』 84/ 1, 58-77 研究論文(学術雑誌)
「現代ルワンダの親密性ー継続する暴力下に生きる人びとの沈黙と応答能力の可能性ー」 近藤有希子 2019/03 京都大学 学位論文(博士)
「ブルンジ」「ルワンダ」(編集協力) 近藤有希子 2018/10 中村和郎、次山信男、滝沢由美子(監修)『DOORー208の国と地域がわかる国際理解地図ー』帝国書院
「暴力下のルワンダ農村社会における沈黙の共同性に関する人類学的研究ー安全への希求をめぐる生存実践の検討からー」 近藤有希子 2018/06 『Annual Report of the Murata Science Foundation』 32, 313-321 研究論文(大学,研究機関紀要)
「農地から軍隊ヘー現代ルワンダ農村社会を生きる彼女たちの未来と選択ー」(特集「アフリカ紛争後社会と『若者』」) 近藤有希子 2018/03 『スワヒリ&アフリカ研究』 29, 38-63 研究論文(大学,研究機関紀要)
「『書く』ことをめぐる断章ールワンダにおける権威の理解に向けてー」 近藤有希子 2018/02 『火曜会通信』同志社大学〈奄美‐沖縄‐琉球〉研究センター 63
「紛争後の二元的カテゴリーに抗する女性たちの沈黙と応答能力の可能性ールワンダ虐殺追悼期間に着目してー」 近藤有希子 2016/08 『2015年度竹村和子フェミニズム基金事業成果報告書』
「ルワンダを知らない子」 近藤有希子 2016/03 西本希呼編『科学で旅する世界ーフィールドワークの現場からー』春日
「沈黙のなかの親密性ールワンダ南西部における『家族』の再編過程をめぐってー」 近藤有希子 2015/12 『アフリカ研究』 88, 13-28 研究論文(学術雑誌)
「集村化政策にともなうトゥワの到来と近隣住民との社会関係」(ほか計3件) 近藤有希子 2015/06 太田至編『アフリカ紛争・共生データアーカイブ 第2巻』京都大学アフリカ地域研究資料センター
「ひとを恃む」 近藤有希子 2015/04 『西南学院高等学校広報』 37
「陽を待つひと」 近藤有希子 2013/11 『アジア・アフリカ地域研究』 13/ 1
「沈黙の保ちかた」 近藤有希子 2012/10 『アジア・アフリカ地域研究情報マガジン』 112 - MISC
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- 総説・解説
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- 講演・発表
- 「彼女たちの戦線ールワンダ丘陵をめぐる危機的日常と女性兵士という選択」 大阪公立大学女性学研究センター 2023年度第27期女性学講演会/第32回日本ナイル・エチオピア学会学術大会・シンポジウム 2023/04/15 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
「丘陵の再編ールワンダ南西部における土地保有と貸借の実態ー」 生態人類学会第28回研究大会 2023/03/17 口頭発表(一般)
「慟哭を描くことールワンダにおける暴力の記憶に対する被傷性と痛みへの想像力ー」 2022年度第2回国立民族学博物館共同研究会「被傷性の人類学/人間学」 2023/01/21
"'Never Do We Return to the Hill': The Army as Young Women’s Future in Contemporary Rwanda" The 8th Meeting, ILCAA-African Youths 2022/12/03
"Disposition of Grief, Apprehending Pain: Rwandan Citizenship Prescribed by the State and People’s Morality" The 11th Iberian Conference on African Studies 2022/07/07 口頭発表(一般)
「彼女たちの慟哭ールワンダ農村社会において情動が切り拓く道徳的秩序の再編成ー」 2022年度IPCR研究会 2022/03/22 口頭発表(招待・特別)
「未完の『和解』ールワンダ農村社会にみる情動が切り拓く道徳的秩序の再編成ー」 研究会「紛争後社会の葛藤と沈黙ールワンダとウガンダにおける和解の可能性ー」 2021/07/10 口頭発表(招待・特別)
「沈黙する発話、情動する身体ールワンダに生き残る暴力の記憶と痛みへの想像力ー」 国際シンポジウム「共有できない平和/争いが移動する」 2019/11/09 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
「到来する暴力の記憶ー虐殺後のルワンダにおける人びとの情動と痛みへの想像力ー」 日本アフリカ学会第56回学術大会 2019/05/18 口頭発表(一般)
「現代ルワンダの親密性ー継続する暴力下に生きる人びとの沈黙と応答能力の可能性ー」 日本文化人類学会近畿地区研究懇談会2018年度修士論文・博士論文発表会 2019/03/16 口頭発表(一般)
「討論」 講演会「『よそ者』の倫理ージェノサイド後のルワンダにおける和解への関わりー」(講師:佐々木和之) 2018/10/25 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
「太鼓の轟きと人びとの沈黙ー虐殺後のルワンダにおける安全を希求する想像力と国家ー」(分科会「国家への期待と想像力、秩序のための交渉と実践」) 日本文化人類学会第52回研究大会 2018/06/02 口頭発表(一般)
「『書く』という出来事ールワンダにおける植民地的近代の暴力への拒否と寡黙さについてー」 日本アフリカ学会第55回学術大会 2018/05/26 口頭発表(一般)
「『書く』ことをめぐる断章-ルワンダにおける権威の理解に向けてー」 同志社大学〈奄美-沖縄-琉球〉研究センター定例セミナー「火曜会」 2018/02/15 その他
「軍隊に託す未来ー現代ルワンダ農村社会を生きる彼女たちの選択ー」 日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究(S)「『アフリカ潜在力』と現代世界の困難の克服ー人類の未来を展望する総合的地域研究ー」ジェンダー・セクシュアリティ班第8回研究会 2018/01/27 口頭発表(招待・特別)
「コメント」 講演会「『足元』からの平和構築ージェノサイド後のルワンダにおける障害者支援ー」(講師:ガテラ・ルダシングワ・エマニュエル、ルダシングワ(吉田)真美) 2018/01/12 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
"Response to Silence: Surviving as Ambiguous Categories in Post-Genocide Rural Rwanda" The 7th Humanities Korea International Conference 2017/10/13 ポスター発表
"Intimacy in Silence: The Process of "Family" Reconfiguration in Southwestern Rwanda" The 13th Meeting of the International Association of Genocide Scholars 2017/07/11 口頭発表(一般)
「継続する暴力としての『平和』ー虐殺後のルワンダにおけるセキュリティの追求をめぐる社会関係ー」 海外学術調査フェスタ 2017/07/01 ポスター発表
"Aspiration for Fertility: Survival Practices over Land and Food in Southwestern Rwanda" The 6th African Forum 2016/12/11 ポスター発表
「未来を探す〈若者〉たちー虐殺後のルワンダにおける女性Aの選択を事例にー」 ワークショップ「アフリカ紛争後社会と〈若者〉」 2016/10/31 口頭発表(招待・特別)
「暴力を予感する『平和』ールワンダにおける現地調査の困難の経験からー」 日本アフリカ学会第53回学術大会 2016/06/04 口頭発表(一般)
「沈黙への応答ールワンダ農村社会で曖昧なカテゴリーを生きぬくためにー」 日本文化人類学会第49回研究大会 2015/05/30 口頭発表(一般)
"Reconfiguring Boundaries: The Actualization of 'Family' and Ethnicity in Rural Rwanda" International Workshop on the Actualization of "Development" Projects: With a Focus on Rearrangement of Life-Worlds in Kenya, Rwanda, and Nepal 2014/02/14 口頭発表(一般)
「ルワンダにおける『家族』の動態ー紛争後社会の親密性にかんする一考察ー」 日韓次世代学術フォーラム第9回国際学術大会 2012/06/30 口頭発表(一般)
「紛争後ルワンダにおける親密圏の変容ー『家族』の再編過程に着目してー」 日本アフリカ学会第49回学術大会 2012/05/26 口頭発表(一般)
「紛争後ルワンダにおける『家族』の再編過程に関する研究」 日本文化人類学会近畿地区研究懇談会2011年度修士論文・博士論文発表会 2012/03/17 口頭発表(一般)
"Changing Gender Dynamics: Facilitated by the Amelioration of Women's Conditions in Post-Conflict Rwanda" The 7th International Research Forum of African Studies 2012/02/24 ポスター発表
"A Study on Process of 'Family' Reconfiguration in Post-Conflict Rwanda" ITP International Symposium 2011/12/02 ポスター発表
"Urukumbuzi rw’Rwanda: Igerageza ku ishuri y’ikinyarwanda" ITP International Symposium 2011/12/02 その他
- 研究会・報告書
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- 特許
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- 作品
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- 補助金・競争的資金
- 共同研究 「被傷性の人類学/人間学」 2022/10-2024/03
科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓) アフリカにおける脱プラスチックの取り組みと廃棄物利用のビジネス化に関する研究 挑戦的研究(開拓) 2021/07-2025/03
科学研究費助成事業 若手研究 「アフリカ大湖地域の暴力に付随した『移動』の経験:ルワンダの国内避難民を中心に」 若手研究 2021/04-2025/03
科学研究費助成事業 基盤研究(B) 「被傷性の人類学:傷つきやすさを抱えた人々について私たちはどう語ることができるのか」 基盤研究(B) 2021/04-2025/03
AA研共同利用・共同研究課題 「グローバル時代のアフリカの『若者』のキャリア志向と『現実』との交渉:東部アフリカを中心に」 2021/04-2024/03
科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 「現代ルワンダにおける暴力の記憶の分有と継承に関する人類学的研究」 研究活動スタート支援 2019/08-2022/03 本研究の目的は、現代ルワンダにおいて、紛争と虐殺に関わる個別の特異な体験とその記憶が、親密な他者とのあいだに分有され、さらにそれが若い世代の者たちに継承されていく姿を民族誌的な記述を重ねるなかで検討することである。 令和元年度には、当初、2020年3月9日~27日の期間でルワンダに渡航する予定であったが、新型コロナウィルスによるルワンダの国境封鎖に伴って、急遽、滞在期間を変更して、3月21日に帰国した。本渡航では、本研究課題の調査項目である「大人世代の個別の記憶」「若者世代の『体験』の継承」に関する現地調査に従事することをおもな目的としていたが、ルワンダ到着後すぐに現地での一人目の感染者が確認されたことに伴って、今回は調査村への訪問を断念した。首都キガリにおける滞在中には、状況が深刻化する前に、一度だけキガリ市内の虐殺記念館を見学した。しかしすでにアジア系への偏見が時折見受けられたため、自他の安全を優先して、長年の付き合いである調査協力者への挨拶以外は、基本的には滞在先で資料や文献を読み込むことに専念した。 研究成果の公開としては、2019年11月の国際シンポジウム「共有できない平和/争いが移動する」に招待され、昨年度までの調査内容について口頭発表をおこなった。その内容をまとめたものを、立命館大学の紀要『生存学研究』に掲載予定である。また、『アフリカで学ぶ文化人類学』(昭和堂)のなかで、これまでの現地調査から得られた知見の一部をエッセイとして寄せた。
科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 「アフリカ大湖地域における多元的な歴史の生成と暴力に抗する共生社会に関する研究」 特別研究員奨励費 2017/04-2020/03 本研究の目的は、ルワンダを中心としたアフリカ大湖地域を対象に、暴力的に創出される「国家の歴史」に対して、人びとの共約不可能な記憶が、それとの対処や折衝を繰り返しながら生起している様相をつぶさに記述することである。そこから、その記憶を感知する者とのあいだに個別の歴史が生成し、地域社会のなかで対立関係になった人びとがともに生きるための、共生社会の実現にむけた構想を示していくことを目指す。 平成30年度には、2018年4月2日~23日の期間でルワンダに渡航した。本渡航では、①ルワンダ全国で毎年4月に実施される虐殺記念事業における国家の取り組みと、②それに対する人びとの反応に関する現地調査をおこなうことをおもな目的とした。 ①1994年に虐殺を経験したルワンダでは、毎年4月7日からの一週間を虐殺記念週間と位置づけている。その一週間は全国の行政村を単位として、毎日午後15時より対話集会が開かれる。この集会をはじめとする虐殺記念事業における国家の取り組みは、ひろく「国家の歴史」を普及させる場として機能するとともに、政権の正統性を高めるためにおこなわれてきた。 ②上記のような取り組みのもとでは、個々の凄惨な経験や愛する者の死を嘆き悲しむことができるか否かにおいて、格差をともなう承認の配置がなされており、人びとの感情が規律化される事態が生じていた。他方で調査地の対話集会においては、人びとが他者の痛みを感知し、それに応じる姿がみられた。それは、承認の政治にもとづく市民の創出とその排除の仕組みを乗り越えうる、共生への萌芽として考えられる。 研究成果の一部は、「日本アフリカ学会」や「日本文化人類学会」などの学会の場で発表した。また、『文化人類学』の特集号として論文の投稿をおこない、平成31年3月までに掲載が確定している。さらに、これまでの一連の研究成果を博士論文として執筆した。
平成28年度研究助成(人文科学) 「暴力下のルワンダ農村社会における沈黙の共同性に関する人類学的研究ー安全への希求をめぐる生存実践の検討からー」 2016/07-2017/07 競争的資金
2015年度助成事業 「紛争後の二元的カテゴリーに抗する女性たちの沈黙と応答能力の可能性ールワンダ虐殺追悼週間に着目してー」 2016/03-2016/06 競争的資金
平成27年度笹川科学研究助成 「ルワンダ農村社会におけるリスクと不確実性への対処にかんする研究ー生存を支える親密な関係性の醸成と維持に向けてー」 2015/04-2016/02 競争的資金
科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 「紛争後ルワンダにおける孤児の社会的ネットワークと『家族』の動態」 特別研究員奨励費 2012/04-2015/03 本研究の目的は、紛争後のルワンダ社会に生きる孤児が、みずから築いた社会的ネットワークに依拠して新たな「家族」を創りあげるその姿を、孤児の視点から描き出すことである。 平成26年度前半は、文献調査と資料整理をおこなった。平成25年度に実施した国際共同研究集会をもとにした報告書を、共同発表者とともに執筆、編集した。 2014年11月から2015年3月には、約4か月間のルワンダでの現地調査に従事した。平成25年度まで断続的に調査をおこなってきた南部州の一農村に加えて、新たに調査地として選定した東部州の二か所の農村で現地調査をおこなった。それらの地域は、それぞれ、独立後の1960年代以降におもに南部州からの移住によって形成された農村、おもに1994年の虐殺後にルワンダ各地からの移住がみられるようになった農村である。数世代にわたる親族関係を基盤として社会関係が形成されている南部州の農村とは異なり、紛争の影響による国境をこえた人の移動も多くみられ、その生態環境も相違する。 これまでの調査から、ルワンダの南部州では、「上から」の政治的な介入によってもたらされた住民間の経済的な格差が、エスニック・カテゴリーを鮮明にする効果もはらんでいること、そしてそれが「家族」の境界にも大きく影響していることがわかっている。また、現在のルワンダ社会のなかで曖昧なカテゴリーに位置づけられる人びとが、過去の経験などをもとに、「下から」内発的に形成している応答的で親密な関係性も創出されていた。一方で、東部州ではそもそも、人が自らの出身地や過去の経験を開示しないままに、その社会関係を形成していることが垣間見られている。以上のように、ルワンダの人びとが構築する「家族」のあり方やその再編過程について、それを地域的な多様性のなかで検討することによって、人びとの親密な関係性を基盤とした「平和」の定着に向けた議論を、より正確におこなうことが可能になる。
- その他
- 研究者総覧に該当データはありませんでした。
2024年11月15日更新
- 専門分野・研究分野
- 人文・社会 / 文化人類学、民俗学
人文・社会 / 地域研究 - 所属学会・所属協会
- 生態人類学会
日本文化人類学会
日本アフリカ学会 - 委員歴・役員歴
- 2020/09-2023/03 京都大学アフリカ地域研究資料センター African Study Monographs 編集委員
2020/03-現在 同志社大学〈奄美‐沖縄‐琉球〉研究センター 『MFE(多焦点拡張)』 編集委員 - 受賞
- 2021/05 第16回日本文化人類学会奨励賞
- 活動
- 2022/11/10 「映画鑑賞会:記憶の場としての『ホテル・ルワンダ』」
2022/08/08 「紛争後社会のフィールドワークールワンダで人びとの沈黙に出会い直すまでー」
2022/05/27 研究紹介
2021/04/26 研究紹介
2018/10/27 「傷みまでの距離ー虐殺後のルワンダで人びとの沈黙に対峙してー」
2018/09/17-2019/03/15 「ブルンジ難民とコンゴ難民」(展示パネル)
2024年11月10日更新
2024年11月9日更新
Jグローバル
- Jグローバル最終確認日
- 2024/11/9 01:09
- 氏名(漢字)
- 近藤 有希子
- 氏名(フリガナ)
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- 氏名(英字)
- Kondo Yukiko
- 所属機関
- 愛媛大学
リサーチマップ
- researchmap最終確認日
- 2024/11/10 01:11
- 氏名(漢字)
- 近藤 有希子
- 氏名(フリガナ)
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- 氏名(英字)
- Kondo Yukiko
- プロフィール
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- 登録日時
- 2019/4/2 15:36
- 更新日時
- 2024/10/7 14:36
- アバター画像URI
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- ハンドル
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- eメール
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- eメール(その他)
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- 性別
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- 没年月日
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- 所属ID
- 0352009000
- 所属
- 愛媛大学
- 部署
- 法文学部
- 職名
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- 学位
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- 学位授与機関
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- URL
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- 科研費研究者番号
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- Google Analytics ID
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- ORCID ID
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- その他の所属ID
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- その他の所属名
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- その他の所属 部署
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- その他の所属 職名
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- 最近のエントリー
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- Read会員ID
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- 経歴
- 受賞
- Misc
- 論文
- 講演・口頭発表等
- 書籍等出版物
- 研究キーワード
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- 研究分野
- 所属学協会
- 担当経験のある科目
- その他
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- Works
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- 特許
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- 学歴
- 委員歴
- 社会貢献活動
2024年11月9日更新
- 研究者番号
- 10847148
- 所属(現在)
- 2024/4/1 : 愛媛大学, 法文学部, 講師
- 所属(過去の研究課題
情報に基づく)*注記 - 2023/4/1 – 2024/4/1 : 愛媛大学, 法文学部, 講師
2020/4/1 – 2022/4/1 : 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教
2019/4/1 : 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 助教
- 審査区分/研究分野
-
研究代表者
0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
小区分04030:文化人類学および民俗学関連研究代表者以外
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
- キーワード
-
研究代表者
暴力の記憶 / 情動 / 沈黙 / 分有 / 継承 / 国家の歴史 / 虐殺生存者 / ルワンダ / 被傷性 / 虐殺記念館 / 体験 / 記憶 / 虐殺 / 国内避難 / 移動 / 難民 / アフリカ大湖地域 / 暴力 / 紛争 / 国内避難民
研究代表者以外
アフリカ / プラスチック / ビジネス / 循環経済 / 循環型社会 / 環境法 / 脱プラスチック政策 / リサイクル / 循環型経済 / 被傷性 / 人類学 / 貧困 / 性 / 紛争 / 人類史 / 被災者 / 戦争避難民 / 災害被害者 / ポリアモリー / 内戦と記憶 / 苦難 / 難民 / 性的マイノリティ
研究課題
研究成果
共同研究者
注目研究はありません。