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川瀬 久美子
2025年1月24日更新
- 職名
- 准教授
- 電話
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- 学歴
- 1994 名古屋大学
2000 名古屋大学 - 学位
- 博士(地理学) 名古屋大学
- 職歴・経歴
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- 専門分野・研究分野
- 自然科学一般 / 固体地球科学
2025年1月24日更新
- 専門分野・研究分野
- 自然科学一般 / 固体地球科学
- 担当経験のある授業科目
- 新入生セミナーB
教材研究の基礎理論(地理)
自然地理2
教材の開発と実践(地理)
教職実践演習(中・高)
地誌学
自然地理1
卒業研究
小学校サブコース演習 - 指導経験
- 2024,前期,共通教育,新入生セミナーB
2024,前期,教育学研究科(教職大学院の課程),教材研究の基礎理論(地理)
2024,前期,教育学部,自然地理2
2024,後期,教育学研究科(教職大学院の課程),教材の開発と実践(地理)
2024,後期,教育学部,教職実践演習(中・高)
2024,後期,教育学部,地誌学
2024,後期,教育学部,自然地理1
2024,後期,教育学部,卒業研究
2024,後期,教育学部,小学校サブコース演習
2025年1月24日更新
- 専門分野・研究分野
- 自然科学一般 / 固体地球科学
- 研究テーマ
- 自然環境
古環境
自然災害
地形
Natural environment
- 著書
- 図説 世界の地域問題 100 漆原和子藤塚吉浩松山洋大西宏治 激甚化する豪雨と河川災害 ―2018 年西日本豪雨による肱川の氾濫 ナカニシヤ出版 2022/01
干潟の自然と文化 山下博由李善愛 干潟はどこで育まれるかー干潟の地形の多様性の整理と検討ー. 東海大学出版会 2014/11
自然地理学 松山 洋川瀬 久美子辻村 真貴高岡 貞夫三浦 英樹 ミネルヴァ書房 2014 ISBN: 9784623058662
愛知県史 別編 自然 愛知県史編さん委員会 第1部第1章第1節 愛知の位置と地形.第2部第4章第4節 川と人の営み. 愛知県 2010/03
図説 世界の地域問題 漆原和子藤塚吉浩大西宏治松山 洋 スリランカにおける2004年津波災害と地下水.タイ南部における2004年津波災害時の住民の避難行動. ナカニシヤ出版 2007 - 論文
- 地域における歴史の継承についての一考察 -松山市三津浜地区の井口松江と松江堂を事例として- 川瀬久美子 2024/12 愛媛大学教育学部紀要 71, 210-224 研究論文(大学,研究機関紀要)
松山市三津の松江堂と井口松江 大久保 守登川瀬 久美子 2024/01 文化愛媛 87 (MISC)総説・解説(その他)
地域的課題解決への意欲を喚起する高等学校地理学習の単元開発 〜水俣病問題への支援者の関わりを題材として〜 川瀬久美子 2020/12 愛媛大学教育学部紀要 67 (MISC)総説・解説(大学・研究所紀要)
2018年西日本豪雨による肱川下流域の浸水被害と流域治水の課題 川瀬久美子石黒聡士 2020/12 愛媛の地理 26 (MISC)総説・解説(学術雑誌)
課題解決への意欲を喚起する高等学校地理学習の単元開発:~水俣病問題への支援者の関わりを題材として~ 川瀬 久美子 2019 日本地理学会発表要旨集 2019/ 0
科学通信 地球を俯瞰する自然地理学 地理学・地理教育と持続可能な開発 : 「地理総合」で育てる地理的な"態度と価値観"とは 川瀬 久美子 2018/10 科学 88/ 10
高校地理におけるESDのためのエネルギー問題の教材化 川瀬 久美子 2018/10 愛媛大学教育学部紀要 65
2015年7月9日豪雨によって松山市で発生した水害の特徴と土地利用変化の関係 川瀬 久美子 2017/12/31 愛媛大学教育学部紀要 64
水俣病問題を題材とした高大連携によるESD教育の試み 川瀬 久美子福田 喜彦張 貴民 2016/10/31 愛媛大学教育学部紀要 63
水俣病問題を題材とした高大連携によるESD教育の試み 川瀬 久美子福田 喜彦張 貴民 2016/09 日本地理学会発表要旨集 2016/ 0 (MISC)研究発表要旨(全国大会,その他学術会議)
メディアにおける当事者の匿名性に対する若い世代の意識 : 社会的困難な状況におかれた当事者の写真を対象として 川瀬 久美子 2015/10 愛媛大学教育学部紀要 62
2015年7月9日ゲリラ豪雨によって 松山市で発生した水害の特徴と土地利用変化の関係 川瀬 久美子古田 昇中条 義輝小林 郁典 2015 日本地理学会発表要旨集 2015/ 0
O14. 干潟の地形学的定義の再検討 : 礁池,外洋砂浜,エスチュアリーに形成される干潟の位置づけをめぐって(一般研究発表(口頭発表),2012年度秋季研究発表会) 川瀬 久美子山下 博由池口 明子名和 純李 善愛鯵坂 哲朗江上 幹幸佐藤 慎一野中 健一藤永 豪 2013/01/25 地形 34/ 1
瀬戸内海臨海低地の水災害と地形環境 古田 昇小林 郁典中条 義輝川瀬 久美子 2013 日本地理学会発表要旨集 2013/ 0
伊勢平野南部,宮川下流域における沖積層の層序と埋没地形 川瀬 久美子 2012/10 愛媛大学教育学部紀要 59
食品の購買意志決定プロセスにおける消費者の情報処理 : 店舗および商品の選択と折り込み広告の利用に注目して 川瀬 久美子和泉 祥子 2011/10 愛媛大学教育学部紀要 58
デジタル標高地形図を用いた地形環境分析:徳島平野を例に 古田 昇小林 郁典川瀬 久美子 2011 人文地理学会大会 研究発表要旨 2012/ 0
タイ国ナコンシタマラート付近における酸性硫酸塩土壌の形成環境 海津 正倫ジャンジラウッティクン ナルカモンタナヴッド チャルチャイ川瀬 久美子 2009 日本地理学会発表要旨集 2009/ 0
Sediment and carbon storages in the Yahagi River Delta during the Holocene, central Japan Kiyoshi FujimotoKumiko KawaseShigehiro IshizukaKoji ShichiAkio OhiraHiroshi Adachi 2009 Quaternary Science Reviews 28/ 15-16, 1472-1480 研究論文(学術雑誌)
平野堆積物中炭素に対する陸上植物の寄与:3つの沖積平野堆積物中の炭素窒素安定同位体比からわかること 石塚 成宏藤本 潔志知 幸治大平 明夫川瀬 久美子 2008 日本森林学会大会発表データベース 119/ 0
メコンデルタ北部およびドンナイ川デルタの地形発達とマングローブ林の立地変動 藤本 潔海津 正倫川瀬 久美子NGUYEN Van LapTA Thi Kim Oanh 2007 日本地理学会発表要旨集 2007/ 0
9. 伊勢平野南部の地形と地下構造(日本地形学連合2005年秋季大会) 川瀬 久美子 2006/01/25 地形 27/ 1
タイ国アンダマン海沿岸平野における津波最大波高分布と被害状況 平井 幸弘川瀬 久美子TANAVUD CharlchaiBOONRAK PatanakanogWATANA SumitraNORTHAM ThawinJANJIRAWUTTIKULNaruekamon 2005/09/10 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 68
沖積平野の形成過程における土砂貯留機能および炭素蓄積機能の評価:矢作川下流低地を事例として 藤本 潔川瀬 久美子大平 明夫石塚 成宏志知 幸治安達 寛 2005 日本地理学会発表要旨集 2005/ 0
Seventeenth-century uplift in Eastern Hokkaido, Japan BF AtwaterR FurukawaE Hemphill-HaleyY IkedaK KashimaK KawaseHM KelseyAL MooreF NanayamaY NishimuraS OdagiriY OtaSC ParkK SatakeY SawalK Shimokawa 2004/07 HOLOCENE 14/ 4
地理学研究室紹介(30)愛媛大学法文学部・教育学部 堤 純川瀬 久美子 2003/10 地理 48/ 10
三重県雲出川下流部における海岸低地の形成と堆積環境の変遷 川瀬 久美子 2003/04/01 地理学評論 76/ 76
十勝川下流低地における沖積層の容積重と炭素含有率 藤本 潔大平 明夫川瀬 久美子 2003/01 アカデミア 自然科学・保健体育編 11
三重県雲出川下流部における海岸低地の形成と堆積環境の変遷 川瀬 久美子 2003 地理学評論 76/ 4
Geomorphic Evolution of the Coastal Lowlands and Changes in the Sedimentary Environment in the Lower Kumozu River, Mie Prefecture.? Kumiko Kawase 2003 Geographiacl Review of Japan 76/ 4
被災地域における教育活動および地域防災に対する学校の役割に関する共同研究 第1報 東雲小学校、湯築小学校児童の合同学校生活に関する調査 2003 愛媛大学教育実践総合センター紀要 21
被災地域における教育活動および地域防災に対する学校の役割に関する共同研究 第2報 東雲小学校、湯築小学校児童の通学路の安全性に関する調査 2003 愛媛大学教育実践総合センター紀要 21
沖積平野の形成過程における土砂貯留機能および炭素蓄積機能の評価 : 方法論と十勝川平野における事例研究 (予報) 藤本 潔大平 明夫川瀬 久美子石塚 成宏志知 幸治安達 寛内山 庄一郎 2002/03/01 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 61
三重県雲出川下流低地による沖積層最上部の堆積環境の推定 : 堆積物の珪藻分析および混濁水の電気伝導度を用いて 川瀬 久美子 2002/03/01 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 61
被災地域における教育活動の調査・研究 -芸予地震と子どもたち- 2002 愛媛大学学芸予地震学術調査最終報告書(愛媛大学)
濃尾平野北東部における埋積浅谷の発達と地形環境の変化 小野 映介海津 正倫川瀬 久美子 2001/08/01 第四紀研究 40/ 4
研究と立体視判読 (特集 立体視ができる) 川瀬 久美子 2001/07 地理 46/ 7
愛知県安城市, 碧海台地開析谷における泥炭質堆積物の<14>^C年代測定 川瀬 久美子 2001/03 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 12/ 12
濃尾平野における埋積浅谷の発達と地形環境の変化 小野 映介海津 正倫川瀬 久美子 2001 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 59
Holocene palaeoecology and formation of the Shoalhaven River deltaic-estuarine plains, southeast Australia M UmitsuM BumanK KawaseCD Woodroffe 2001 HOLOCENE 11/ 4
矢作川下流低地の氾濫原堆積物と古環境変化 川瀬 久美子 2000/03/01 季刊地理学 = Quarterly journal of geography 52/ 1
雲出川下流低地の最上部堆積物と<14>^C年代 川瀬 久美子 2000/03 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 11/ 11
完新世後期におけるチャオプラヤデルタの堆積環境と海岸線の変化 海津 正倫シンサクル Sティヤパイラチ Sチャイマニー N川瀬 久美子 2000 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 57
タイ南部の沖積低地における完新世後期の地形変化とマングローブの発達 海津 正倫Pramojanee Paiboon大平 明夫川瀬 久美子 1999/05/30 Tropics 8/ 3
タイ南部の沖積低地における沖積層とマングローブ林の発達 海津 正倫川瀬 久美子 1999/03/31 名古屋大学文学部研究論集. 史学 45/ 45
豊川平野における沖積層最上部の<14>^C年代測定 川瀬 久美子 1999/03 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 10/ 10
Late Holocene Palaeoenvironmental Changes in the Yahagi River Lowland,Central Japan (歴博国際シンポジウム 過去1万年間の陸域環境の変遷と自然災害史) -- (日本列島と周辺域における環境変遷) 川瀬 久美子 1999/03 国立歴史民俗博物館研究報告 81
Late Holocene Mangrove Habitat and Evolution of Coastal Lowlands in Southern Thailand. 海津 正倫PRAMOJANEE Paiboon大平 明夫川瀬 久美子 1999 Tropics 8/ 3
Late Holocene Mangrove Habitat and Evolution of Coastal Lowland in Southern Thailand. Masatomo UMITSUPaiboon PRAMOJANEEAkio OHIRAKumiko KAWASE 1999 TROPICS 8/ 3
矢作川下流低地における完新世後半の地形環境の変遷 川瀬 久美子 1998/06/01 地理学評論 71/ 6
タイ南部サトゥーン低地の地形とマングローブ立地 梅津 正倫PRAMOJANEE Paiboon大平 明夫川瀬 久美子方 晶 1998/03 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 9/ 9
日本の臨海沖積低地における最上部堆積物の^<14>C年代 川瀬 久美子 1998/03 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 9/ 9
Late Holocene Palaeoenvironmental Changes in the Yahagi River Lowland, Central Japan. 1998 Bulletin of the National Museum of Japanese History 81
三重県桑名断層に伴う活構造についての一考察 森 勇一海津 正倫鬼頭 剛川瀬 久美子 1996 活断層研究 1996/ 15
矢作川下流低地における完新世後半の低地の拡大 川瀬 久美子 1996/10/01 日本地理学会予稿集 50
矢作川下流低地における縄文海進期以降の陸化の進行 川瀬 久美子 1996/03 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 7/ 7 - MISC
- 研究者総覧に該当データはありませんでした。
- 総説・解説
- 研究者総覧に該当データはありませんでした。
- 講演・発表
- 課題解決への意欲を喚起する高等学校地理学習の単元開発〜水俣病問題への支援者の関わりを題材として〜 日本地理学会春季大会 2019/03/20 口頭発表(一般)
(2018)2018 年秋季学術大会緊急シンポジウム「西日本豪雨」 平成30年7月豪雨による愛媛県における浸水被害と斜面崩壊の特徴. 日本地理学会秋季学術大会(東北大学) 2018/09 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
Ethno-ecology of mangrove ecosystem from geo-chemical viewpoint: gleaning of Mangrove clam Pegophysema philippiana in the Philippines. 国際地理学連合 2018/08 口頭発表(一般)
ショウゴインツキガイの生態と社会利用の研究 日本貝類学会 2018/05/27 口頭発表(一般)
水俣病問題を題材とした高大連携によるESD教育の試み. 日本地理学会秋季大会 2016/09 口頭発表(一般)
2015年7月9日ゲリラ豪雨によって松山市で発生した水害の特徴と土地利用変化の関係. 日本地理学会秋季学術大会 2015/09 ポスター発表
干潟の地形学的定義の再検討 : 礁池,外洋砂浜,エスチュアリーに形成される干潟の位置づけをめぐって. 日本地形学連合秋季研究大会 2012/09 口頭発表(一般)
デジタル標高地形図を用いた地形環境分析:徳島平野を例に. 人文地理学会大会 2011 口頭発表(一般)
石塚成宏、藤本潔、志知幸治、大平明夫、川瀬久美子 平野堆積物中炭素に対する陸上植物の寄与 −3つの沖積平野堆積物中の炭素窒素安定同位体比からわかること− 日本森林学会大会 2008/03 口頭発表(一般)
- 研究会・報告書
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- 特許
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- 作品
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- 補助金・競争的資金
- ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業による研究支援 持続可能な社会の実現にむけた行動様式の転換を促す社会科授業の開発:水俣市における減農薬甘夏栽培の教材化 2020/07-2021/03
科学研究費助成事業 基盤研究(C) GISによる土地に刻まれた歴史とハザード情報をつなぐESDと減災教育への発信 基盤研究(C) 2020/04-2024/03 2021年度も、新型コロナの影響で、共同研究や調査の進展ははかばかしく進まなかった。ただ、研究遂行に必要な地図情報などのデータの収集や、3密をさけるため、それぞれの研究メンバーがここに現地調査を行い、必要な資料との現地照合や、記録を実施していった。カウンターパートの居る地区については、相手方の意向を最大限尊重し、時期やコロナウィルスの影響を最小化するため、スケジュール調整に苦心したが、徳島県上勝町八重地の棚田地区における文化的景観とその維持に関する調査は、1年延期されたものの2022年2月に現地での動画および静止画の記録を行うことができ、目下地元に発信還元すべく編集中である。また、高知県室戸から高知市にかけてのジオパークとその利活用についての現地調査も本年度は実施できた。また、香川県、徳島県、高知県の農林業部門と調整の上、GISで利用できる地図データの提供を受けるとともに、用水についての資料の提供についても、それぞれの土地改良区の同意を順次得ながら、資料を出していただける段階に至っている。 また、中四国地区の、水資源利用の事例の一端としての水力発電、農業用水の取水堰の設置・改廃の現地調査と地図上の照合を順次行い、発送電について、地理院地図を利活用した高校地理総合で利用できる資料作成に一定のめどがついた。中山間地域の農業開発については、四国に多い、地すべり地区の開発事例を西日本に対象を広げてケーススタディの蓄積に努めている。
科学研究費助成事業 基盤研究(C) 気候変動下における沿岸堆積物の動態と漁場認識―零細金採掘地域をモデルとして― 基盤研究(C) 2019/04-2022/03
化学合成生態系からみるマングローブの文化生態学―ツキガイ類を指標とした手法の提案 2016-2017 競争的資金
四国臨海低地における水災害ポテンシャルマップの作成とGIS分析 2012-2015 競争的資金
生物地理学的視点からみた西太平洋島嶼地域の干潟文化の比較研究 2011-2014 競争的資金
沿岸河口域における持続的な水産資源利用モデルの構築とアジアへの適用に関する研究 2006-2009 競争的資金
科学研究費助成事業 沖積低地の微地形成と地形環境動態に関する研究 基盤研究(B) 2003-2006 本研究は沖積低地における地形環境の変化と微地形形成との関係を明らかにすることを目的とし,対象地域の微地形・堆積物の特性について詳細な検討を行った.また,低地の微地形と自然災害との関係をより具体的に解明するため,2004年12月26日に発生した津波災害との関係についても検討した. 海津は,濃尾平野や矢作川沖積低地においてボーリング調査を実施し,完新世後期における土砂堆積域の変遷について低地の地形・地質に関する検討を進めた.その結果,濃尾平野では土砂堆積域が順次変化することが明らかにされ,また,矢作川低地では低地の幅が比較的狭いにもか変わらず約2800年前を中心とする時期には埋没林が形成されるような土砂の堆積域が比較的固定化されていた時期が存在したこと,また,完新世後期以降土砂堆積が比較的顕著に発生した時期と相対的に安定した時期が存在していることが明らかになった.一方,海津・藤本は,現地研究者のNguyen氏,Ta氏とともにメコンデルタ北部地域においてボーリング調査を行うと共に、堆積物の14C年代試料を測定に供した.その結果,サイゴン川低地の完新世中期における海岸線の位置に関するデータが得られ,完新世後期の地形変化とマングローブ林の立地変動が明らかにされた.また,久保はメコンデルタ上流部において氾濫原地域の地形分類図作成と、表層地質調査、土地利用・水利用調査をおこない,プノンペン周辺の低地微地形と水害との関係を詳細に検討した.これらに加えて,海津・堀はタイ南部アンダマン海沿岸低地の微地形と津波堆積物の分布および津波流動についての検討をおこなうとともに,海津はインドネシア国スマトラ島北端部のバンダアチェ平野において平野の微地形と津波の流動に関する現地調査をすすめ,微地形の違いが津波の流動に大きく影響することを明らかにした.
科学研究費助成事業 沖積平野の形成過程における土砂貯留機能および炭素蓄積機能の評価 基盤研究(A) 2001-2003 十勝川下流低地、矢作川下流低地、および大淀川下流低地において、下部砂層に達する機械ボーリングによる不攪乱コアの採取を行い、沖積層各層序の容積重および炭素含有率を明らかにすると共に、矢作川下流低地および十勝川下流低地において、ArcView 3D analystを用いて沖積層各層序の体積計算を行った。さらにそれらの結果を用い、蓄積土砂量および蓄積炭素量の見積もりを行った。その結果、わずか70〜90km^2の沖積平野においてでさえ、そこでの蓄積炭素量は、現在の年間化石炭素放出量の0.5〜0.6%に達することが明らかになった。一方、ArcView 3D Analystを用いて地形面や各層序境界の正確なサーフェスモデルを作成するためには、かなり多くの標高データを対象地域内で満遍なく収集することが求められること、沖積層が比較的単純な堆積構造を示す場合には容易に体積計算を行うことができるが、各層序が指交関係にあったり、同一層序が不連続に堆積する場合には、体積計算が困難であることも明らかになった。また、マングローブ林を伴う熱帯・亜熱帯地域の沖積低地における表層地下部炭素蓄積量についてもとりまとめられた。 蓄積炭素の給源を推定するため、これらボーリング試料に対して花粉分析およびδ^<13>C分析を行った。その結果、これらにCN比やδ^<15>N等を組み合わせた分析を行うことによって、陸上植物、淡水性プランクトン、海洋性プランクトンなどの寄与率を推定できる可能性が指摘された。 北海道東部の風蓮川低地において完新世相対的海水準変動について検討された。その結果、アジア太平洋各地域に共通する5000〜4000cal BPの海水準上昇と4000〜2000cal BPの海水準低下が見出されると共に、地震隆起に起因すると考えられる3回の急激な離水イベントが見出された。
科学研究費助成事業 完新世後期における海岸域の地形環境動態に関する研究 基盤研究(B) 1999-2001 本研究では,完新世後半の海岸域における地形変化を微地形の詳しい検討や,微化石分析をはじめとする堆積物の各種分析,加速器質量分析計を用いた年代測定結果などに基づいて高精度に復元するとともに,マングローブ海岸における炭素の蓄積や,脆弱な珊瑚礁域の海岸環境に影響を及ぼす流域からの物質供給についても斜面物質の移動や土地利用の変化に注目して検討した. その結果,十勝川低地や伊勢湾岸の雲出川低地などの沖積低地において完新世後期における海岸線の変化と海水準変動に関して検討が行われ,完新世後期の海岸線が詳しく復元されたほか,東南アジアのデルタなどにおいてもこれまで十分な復元を行うことのでなかった完新世後期の特定の時期に関する海岸線および堆積環境/地形環境の復元が行われた. また,日本各地の砂州地形を比較検討することにより,バリアーの形成が完新世の海面上昇期に共通に行われたのに対して,バリアーによる閉塞が始まる時期および完了する時期には,地域ごとの地形・堆積物供給・地殻変動などの条件が反映されていることが明確になった. 一方,開発行為とサンゴ礁浅海域の変化に関しては,白保サンゴ礁を例に検討した結果,サンゴの分布や海草類の分布の大きな変化が、陸域での「土地改良事業」の時期と一致していることが明らかにされ,堆積物中の化学肥料や家畜の糞尿の影響で海草帯が拡大するという変化が生じるなど,陸域の開発がサンゴ礁浅海域の生物多様性などに影響を与えていることが明らかにされた. さらに,西表島および奄美大島におけるマングローブ林の地下部炭素蓄積量の見積りが行われ,西表島の現マングローブ林の大半は,約1000cal BPの地盤隆起に伴い海側に新たに成立したもので,巨大地震に伴う間欠的な地盤隆起が炭素蓄積の場の海側への拡大に貢献してきたことが指摘された.
科学研究費助成事業 日本の沖積低地の地形形成に関する環境変動論的研究 特別研究員奨励費 1999-1999
- その他
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2025年1月24日更新
- 専門分野・研究分野
- 自然科学一般 / 固体地球科学
- 所属学会・所属協会
- Sedimentological Society of Japan
日本地理学会
日本第四紀学会
東北地理学会
日本堆積学会
名古屋地理学会 - 委員歴・役員歴
- 2023/04-現在 愛媛県文化振興財団 理事
2022/04-現在 愛媛県文化振興財団 えひめブックス刊行委員会 委員
2021/04-現在 愛媛県森林環境保全基金運営委員会 委員
2021/04/01-現在 愛媛県農林水産部森林局森林整備課 愛媛県森林環境保全基金運営委員会委員
2020/09-2025/03 国土地理院 治水地形判定委員会委員
2014/09-2015/03 国土交通省国土政策局 土地履歴調査に伴う地区調査委員会 委員
2014/05-2016/03 松山市商工業立地促進審議委員会 委員
2009/10-2014/03 国土交通省国土地理院 治水地形分類図の更新に係る治水地形判定委員会 治水地形判定委員 - 受賞
- 1999 日本地理学会研究奨励賞
- 活動
- 2019/06-2022/03 フィリピンの零細金採掘地域における環境変化と漁場利用に関する調査活動
2025年1月19日更新
2025年1月18日更新
Jグローバル
- Jグローバル最終確認日
- 2025/1/18 01:42
- 氏名(漢字)
- 川瀬 久美子
- 氏名(フリガナ)
- カワセ クミコ
- 氏名(英字)
- Kawase Kumiko
- 所属機関
- 愛媛大学 准教授
リサーチマップ
- researchmap最終確認日
- 2025/1/19 02:29
- 氏名(漢字)
- 川瀬 久美子
- 氏名(フリガナ)
- カワセ クミコ
- 氏名(英字)
- Kawase Kumiko
- プロフィール
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- 登録日時
- 2011/8/16 00:00
- 更新日時
- 2025/1/9 16:16
- アバター画像URI
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- eメール
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- eメール(その他)
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- 携帯メール
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- 性別
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- 没年月日
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- 所属ID
- 0352004000
- 所属
- 愛媛大学
- 部署
- 教育学部
- 職名
- 准教授
- 学位
- 博士(地理学)
- 学位授与機関
- 名古屋大学
- URL
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- 科研費研究者番号
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- ORCID ID
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- その他の所属ID
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- 最近のエントリー
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- Read会員ID
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- 経歴
- 受賞
- Misc
- 論文
- 講演・口頭発表等
- 書籍等出版物
- 研究キーワード
- 研究分野
- 所属学協会
- 担当経験のある科目
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- その他
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- Works
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- 特許
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- 学歴
- 委員歴
- 社会貢献活動
2025年1月18日更新
- 研究者番号
- 40325353
- 所属(現在)
- 2024/4/1 : 愛媛大学, 教育学部, 准教授
- 所属(過去の研究課題
情報に基づく)*注記 - 2019/4/1 – 2023/4/1 : 愛媛大学, 教育学部, 准教授
2011/4/1 – 2017/4/1 : 愛媛大学, 教育学部, 准教授
2008/4/1 – 2009/4/1 : 愛媛大学, 教育学部, 准教授
2004/4/1 – 2005/4/1 : 愛媛大学, 教育学部, 助教授
2001/4/1 – 2003/4/1 : 愛媛大学, 教育学部, 講師
- 審査区分/研究分野
-
研究代表者
小区分04010:地理学関連
研究代表者以外
人文社会系 / 人文学 / 人文地理学 / 人文地理学
総合・新領域系 / 総合領域 / 地理学 / 地理学
複合領域 / 地理学 / 自然地理学
総合系 / 複合領域 / 地理学 / 地理学
小区分04020:人文地理学関連
- キーワード
-
研究代表者
ASGM / 零細金採掘 / フィリピン / 気候変動 / 環境ガバナンス / 水銀汚染 / 漁場認識 / 零細金採掘地域(ASGM) / 沿岸堆積物
研究代表者以外
農林水産物 / 環境調和型農林水産 / 国際情報交換 / アジア / 河口域中国:ベトナム:韓国:日本 / 人間生活環境 / フィールドワーク / 沿岸河口域 / 中国:ベトナム:韓国:日本 / 河口域 / 中国 : ベトナム : 韓国 : 日本 / 韓国 / ベトナム / 韓国:ベトナム / 生物地理学 / 環境適応 / 西太平洋島嶼部 / 生物多様性 / 持続的開発 / 海洋生物 / 干潟 / 漁業技術 / 西太平洋沿岸 / 島嶼部干潟 / 干潟の多様性 / 礁池干潟 / 泡瀬干潟 / 姫島みつけ干潟 / 自然保護 / 文化資源 / 干潟生態 / 干潟生物 / 地理的固有性 / 環境保全と持続的開発 / GIS / デジタルアーカイブ / 旧版図 / 災害耐性度 / 水災害 / 時系列変化 / GPS / 地質資料 / 地域連携 / デジタルマップ / 図上演習 / 地質ボーリング資料 / 海岸域 / 地形発達 / 海水準変動 / 完新世 / 珊瑚礁 / マングローブ / 砂州地形 / ^<14>C年代測定 / 沖積低地 / 地形環境 / デルタ / 海岸低湿地 / 砂州 / 人為作用 / Coastal plain / Landform evolution / Sea-level change / Late Holocene / Coral / Mangrove / Coastal Barrier / Radiocarbon dating / 沖積平野 / 土砂貯留量 / 炭素蓄積 / 炭素安定同位体比 / 花粉分析 / 炭素安定同位対比 / Alluvial plains / Sediment budget / Carbon storage / σ^<13>C / Pollen analysis / Sea-level changes / 微地形 / 水害 / メコンデルタ / タイ南部 / 津波 / 堆積物 / カンボジア平原 / Alluvial lowland / Micro landforms / Natural disaster / Tsunami / Holocene / Mekong Delta / Thailand / Mangrove forest / 文化生態学 / ツキガイ / 硫黄酸化細菌 / 生態知 / 海洋資源 / 海洋生態系 / 化学合成 / 硫黄 / 堆積環境 / 漁業 / 民族知識 / 環境システム / 農業的土地利用 / 防災・減災 / ESD / 歴史的変化 / 文化的景観 / 旧版地形図 / 防災教育 / 自然環境 / 人間活動 / 中山間地 / 灌漑 / 持続可能