トップ注目研究1分子の構造変化が制御するオルガネラダイナミクス ―オルガネラ膜変形の新たな分子機序の解明―
カテゴリー 医学、基礎
代表研究者 坂根 亜由子
関連する研究者
佐々木 卓也
内容

徳島大学研究成果

【研究概要】

大学院医歯薬学研究部生化学分野の坂根亜由子准教授、佐々木卓也教授らは、細胞内での分子輸送に関わる小器官(オルガネラ)のひとつであるリサイクリングエンドソームがダイナミックな膜変形を引き起こす仕組みを新たに見出しました。
リサイクリングエンドソームをチューブ状に長く伸ばす膜変形は、細胞膜表面に存在する受容体や接着分子などの機能分子が細胞内に取り込まれて再び細胞膜表面へとリサイクルされる際に重要な役割を担っており、細胞増殖、運動、分化など多彩な細胞機能に寄与しています。種々の機能分子のリサイクリング機構の破綻は、組織・器官形成の異常やがん転移に関わっていると考えられます。さらに、リサイクリングエンドソームは、ウイルス感染過程においても利用されていることが知られています。したがって、本研究成果は、組織・器官形成の仕組みやがん転移機構の解明のみならずウイルス感染機序の理解にもつながる可能性があり、今後の医学への貢献も多いに期待されます。

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▼徳島大学研究成果(2021年5月11日発表)
https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/27354.html

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