カテゴリー | 医学、臨床 |
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代表研究者 | 和田 佳三 |
内容 |
徳島大学 令和2年度 若手研究者学長表彰 研究成果報告 【研究グループ】 徳島大学整形外科関節外科グループ 【研究の着想】 膝関節の変形や「痛み」を来たす性膝関節症は、高齢化の中で患者数が年々増加傾向にあり、厚生労働省の推定では自覚症状を有する患者数で約1000万人、潜在的な患者数は約3000万人にのぼるとされています。変形性膝関節症に対する治療として人工膝関節置換術は「痛み」を取る効果が大きいとされる治療法ですが、その良好な成績が報告される一方で術後患者満足度は股関節に対する人工股関節置換術よりも劣ることがこれまでの研究で報告されています。私の所属する徳島大学整形外科関節外科グループでは人工膝関節置換術術後の膝関節は健常膝関節と異なる関節動態を示していることに着目し、この関節動態の変化が患者満足度低下の一因ではないかと考え研究を開始しました。 【今後の展望(研究者からのコメント)】 これまでの研究結果に加え、徳島大学が国立大学で初めて導入した手術支援ロボットを用いて、引き続き人工膝関節術後に『屈曲にともなって脛骨が内旋』する動態を再現する研究を進めています。
▼徳島大学研究成果(2021年2月8日発表) |